香川「センパイ、アウェーでの勝ち点1ごっつぁんです」
岡崎「お前のアシストのせいで、ウチのチーム優勝争いから一歩後退じゃねえかよ」
香川「いや、あれは自分がゴールするはずだったんですけど、、、(ゴールじゃなくて、めっちゃガックリ)」
岡崎「日本じゃこの試合、皆お前が勝てばいいってTV観てんだぜ(オレは引き立て役かよ)。。。まあお笑いじゃ、絶対お前に負けねえけどな。」
香川「、、、。(センパイ、頑張るところそこじゃないっす)」
岡崎「今日はユニフォーム交換してやっから、俺のユニフォームを着たまま家まで帰るように」
香川「、、、、あざーす。。。(ここで上半身裸になって着替えるのかよ。。。女性ファン達が喜んでくれるから、まっいっか)」
こんなやりとりがあったとか、なかったとか。。。(いや、ないだろ)
ブンデスリーガで今季初対決となる日本代表のダブル・シンジ対決。
ホームのVfB Stuttgart vs ボルシアドルトムント戦を観戦してきました。
6万人収容のメルセデスベンツアレーナも、上位チーム同士の対戦(しかもドルトムントはドイツ屈指の人気チーム)だけあって、前売り券は1ヶ月以上前に売り切れ。
今回は前日にクラシックのコンサートを聴く為、南部の温泉保養地バーデンバーデンを訪れていたこともあり、駄目元でと近郊のStuttgartへ立ち寄ったのですが、当日券の販売は無かったものの、試合開始1時間位前にいつものように?「ticket」と書いた紙を掲げて、スタジアムのチケット売り場近くでダフ屋を探したところ、5分もたたずに譲ってくれる人を見つけ、額面のプラス5EURとなる、計55EURでバックスタンド中段席をゲット。
ダフ屋といってもドイツではそれを生業としていない、個人で多めにチケットをとった人が格安で譲ってくれることが多く、我々のような外国人サッカーファンにはうれしいところ。
(ワールドカップ決勝のようなプレミアゲームを除いて、あまり高いと堅実な(世界屈指のケチな?)ドイツ人は誰も買わないので、チケット代にプラス5~20EUR上乗せ位が、なんとなく相場のような所感です。ただしドイツ人以外から買うと高値で吹っかけられることもあるので、その場合は他をあたった方がよいかもしれません)
日本代表で現在、左右のサイドアタッカーのレギュラーとして活躍する2人が、ブンデスリーガの上位チームでもそれぞれレギュラーポジションを確保しており、わくわくしながら会場に足を運んだのですが、予想通りこの日は2人そろってスターティングメンバーとして出場。
試合は前半、圧倒的に地元Stuttgartペースで展開。
岡崎選手も攻守共に随所に顔を見せ、さすがは助っ人という働き。
前半22分にセットプレーからStuttgartが先制点を奪うと、ドルトムントはリズムに乗れないときの悪いちぐはぐな展開に終始。
香川選手もチームのリズムとぜんぜんあわず、これは後半早々に交代させられてしまうのでは?と心配してしまう程。
しかし前半終了直前のロスタイムに、香川選手が機転となって同点ゴールが生まれると、後半は圧倒的にドルトムントペースに。
監督からの指示なのか、後半は左右のサイドアタッカーの選手と頻繁にポジションチェンジを繰り返すと、香川選手が輝きを取り戻し何度も好機を演出。
後半14分にゴール前でフリーでボールを持って、よし、ゴールか?という大チャンスに、ふかしてしまう場面はあったものの、前回マインツでみた時よりずっとコンディションがよくなってきているのを実感するプレイぶり。
(日本代表でのプレイもそうですが、個人的に香川選手の現在のプレイスタイルは、サイドから中へと切れ込む形の方がより輝ける印象があります)
この日は香川選手と岡崎選手の2人が出場する試合ということで、どちらか一方のチームを応援しかねていたのですが、後半25分に岡崎選手が交代したことと、周りがドルトムントサポーターが多かったこともあり、その後は心置きなく香川選手を応援。
(今後の日本代表を引っ張ってもらわなくてはいけない期待のエース香川選手と、雑草魂にシンパシーを感じる(また人間的にもすごく良い人である)岡崎選手の、どちらか一方だけを応援することは難しく、もし同じ試合で2人共ゴールをあげたら、きっと自分はどちらも大喜びで叫んでしまう変な人になっていたと思います。苦笑)
後半27分に昨年香川選手がコンピを組んだパラグアイ代表FWルーカス・バリオスが入ると、さらにFWの選手を追い越してゴール前に迫るプレイが増え、この日の香川選手はフル出場。
そして試合はそのまま1対1で引き分け。
試合後は、岡崎選手と香川選手がお互いのユニフォームを交換し、しばらく話あう場面も。
また試合中カメラのファインダーを覗き込むと、1つの画面の中に日本代表の2人が収まっていることも多々あり(それだけ両チームがコンパクトなフットボールを展開しているということですが)、今後このような場面がもっと増えれば良いなと、そんなことを感じていました。
ブンデスリーガの上位を争うチームで、それぞれ中心選手としてPLAYする2人に、日本サッカー界の希望の光としてのさらなる活躍を、これからも期待したいと思います。
※写真:試合後ユニフォームを交換する岡崎選手(左)と香川選手(右)