おはようございます。11月3日「文化の日」祝日・木曜日です。広島は晴れ、この時期の陽射しは大歓迎です。陽射しがあるとないでは、体感温度は雲泥の差。朝夕の散歩では、日向を選んで歩くようになっています。露地植えの小菊が咲き始めました。「文化の日」と言えば、田舎では、大菊の3本立てなどがいろいろな催し会場で展示されていたことを思い出しました。最近でもそうなのかは不明ですが。
さて、相場です。昨夜の米国市場では、株価は結局下降しています。
FOMC結果が出た直後は、「今後利上げ幅は減ってくる」ということで、これを好感し、株の買い戻しが出てきましたが、パウエル議長の記者会見が始まり、「まだ継続的な利上げは必要」などの発言を受けて、株は再度売られるようになり、前日比で下げて引けています。
ドル円は株価とは真逆の動きをしています。
FOMC直後からドル売り円買いが進み、145.664円まで押しましたが、その後、パウエル議長の記者会見が進むにつれて、ドル買戻しが始まり、急激に値を戻してきています。昨日引け値は、147.864円、そして現在は、147.923円付近。
利回り動向もFOMC直後からは下がり3.9%台になりましたが、その後は早い戻りとなり、現在は、4.096%と4%台を回復しています。
ドル円では、10月27日安値145.102円や144.772円を割り込むか、などと思いながら、早朝のチャートを注視していましたが、そうはなりませんでした。
利回りの早い回復状況を観ていると、ドル円の戻し開始には、少しタイムラグがあるようで、下押し不調という状況になったのではないかと推察しています。
このような動きの結果を見ると、ドル円は、これから、10月31日高値、148.847円チャレンジになってくるのではないかと推察しています。
今週は、まだまだ重要指標が出てきます。今夜は、英国中銀政策会合があります。欧州発の要素で相場は上下する可能性もありそうです。また、米国では、ISM非製造業景況指数、そして明日は雇用統計となってきます。これらにおいて、市場が、まだ強い状況となれば、ドル買戻しがさらに生じる要素はまだありそうです。
これらを待っていると、すぐ11月8日となり、中間選挙結果を確認し、さらに10日にはCPIが出てきます。これらの結果でも、相場は上下する可能性がありそうです。しばらくは指標などを確認しながら神経質な取引になってくると思われます。
4時間足のローソク足を観ると、昨夜2時から今朝6時までの動きでは、下ヒゲの長い陽線を形成しています。強い買い戻しが出ていることを示唆しているように考えています。
本日の本邦は、休日です。取引参加者は少なく、出来高は薄くなりそうです。このような場面で、売買を仕掛けてくる可能性もありますから注意を要すると思われます。本邦の取引タイミングは良くないですね。今夜のNY市場動向が結局影響してくるようになると思われます。
昨夜の反発上昇が本物であれば、今夜のNYタイムでは、ISM非製造業景況指数が良い結果となれば、という条件付きながら、反発上昇はさらに出てくるようになると推察中。そうなると上値は、148円台を回復してくると思われます。
本日のシグナルは、「コスモス」は「買い」、「桜」も「買い」、「ひまわり」は「売り」、「百合」は「買い」となっています。
健太君の判定は、「買い」は、148.115円超、「売り」は、148.115円以下、「買い」は、146.764円以下の場合となっています。
FPVは、147.298円、R1は、148.932円、S1は、146.230円となっています。
間もなく東京タイム開始です。
小生は保有ロングの監視管理が業務となりますが、本日は休日でもありますので、PCをオフにして過ごそうかと思っています。
取引参加される読者諸氏の奮闘を祈ります。合掌
追伸 16時20分です。少し時間ができたのでFXチャートを開きチェック。
現在値は147.768円付近。本日のここまでの動き方は、下押しの方が大きく、147.107円まで下押しし、その後もみ合いながら反発、現在値付近まで値を戻すという展開。
欧州タイムが始まって、欧州勢が買いから参加してきたということは、ここからの相場はさらに上昇して行くと考えたのかもしれない。今夜はISM非製造業景況指数が出てくるし、明日の雇用統計もあり、ぐいぐいと動く相場にはなりそうにありませんけど。
本日チェックできた市場参加者の声では、
「当初は、次回以降は利上げ幅を漸減する可能性があるということで、FRBはハト派に転換したと考えた。」
「利上げの幅は、次回以降の会合で、縮小される可能性が出てきたが、インフレを確実に退治するまで手を緩めないというパウエル議長発言を考えると、最終的に行き着く金利水準はさらに高くなったと思われる。そして、小幅な利上げが増えるということになる。これはハト派的ではない。」
「政策転換と利上げペースの原則とは大違いだ。利上げ幅を縮小しても、利上げであることには変わりはない。引き締め策の変更を指すわけではない。市場は、最近、この言葉を誤解している。利上げの最終到達点を織り込もうとして、一段と低めで緩和的な金融政策を要するような早期の政策転換を想定するものだ。今回の声明で唯一の重要な変更点は、利上げの最終到達点(ターミナルレート)に達するのにどの程度の時間がかかるか、ということだ。」
「利上げの影響が感じられるようになるまでには、9~12か月を要し、最大限の効果発揮には、12~18か月かかるという大半の推計だ。利上げ開始からまだ8か月しか経過していない。ペース減速というのが道理にかなう。」
「米金融当局が、利上げペースの減速ではなく、実際に政策転換するには、総合インフレ率とコアインフレ率の鈍化、住宅価格と家賃の下落、賃金の伸び鈍化、求人件数の減少に加え、2023年に予想されるインフレ鈍化が2024年にインフレ再燃につながらないと確信できるような失業率の上昇を目にする必要があるだろう。」
「米金融当局が前倒しで進めた引き締めの遅効性の認識を深めたことで、次回12月のFOMCでは0.5ポイントの利上げへのペース減速が見込まれる。不快なほどに高いインフレ率と底堅い労働市場を考慮すれば、利上げ幅が圧縮されるとしても、2023年にかけて引き上げが続く可能性がある。」
(追加の声)
FRBは今回のFOMCで、FF金利の誘導目標を0.75%引き上げ、3.75~4.00%とした。声明ではこれまでに実施した「金融引き締めの累積効果」を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性を示唆したが、パウエル議長はその後の記者会見で、利上げの「一時停止を考えるのは非常に時期尚早だ」と発言。金利をどの程度まで引き上げるかについては依然としてかなりの不確実性があるとし、FRB当局者が前回9月の会合で予想した水準を超える可能性が十分あるという認識を示した。
などなど、重要な声が出てきています。これらを受けての相場上昇かと思われます。
追伸 19時28分です。上値が伸びて148.402円まで到達。これで昨日高値148.366円を上抜いてきましたので、昨日の安値、145.664円を、まずは目先の動きとして否定したことになります。今夜出てくるISM非製造業景況指数の結果次第かもしれませんが、10月31日高値、148.847円を上抜くようになれば、少し長い目で見ても、下ブレを否定する動きとなってきます。
そうなってくると、これから向かう先は、、、、10月21日高値151.942円となってくるかもしれません。
利回りは、4.1990%まで上昇。