川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

ある偉大なるジャズメンの言葉!

2012-03-24 21:00:33 | 美の番組紹介
ある偉大なジャズメンの言葉に普遍性あり?



セロニアス・モンク
この名前はジャズファンにとり、特別である。
ここでは、詳細を語ることが目的ではないので、パスします。
(知りたい方は、多くのジャズ本を読んでください。)


私流の解釈ですが、
モンクは時代性とその才からジャズを世に送り出した一人だと
思います。
モダンジャズの生みの親の一人でしょうか。


インパクトは、リズム感です。
彼はジャズを生み出す。
そう、作曲こそが彼の才。
手段の多くがピアノであっただけ。
私が驚いたのは、少ない音で多くの表現を可能とする才。


ジャズメンの多くは失意や酒で晩年をすごしたものが多い中、
モンクは例外であろう。
かれのすごさは、次の一言に代弁される。
これは、ビジネスにも当てはまるのではなかろうか。


「自分のやり方で演奏しろと言いたい」
「自分のやりたい演奏をやって、大衆について来させるのさ。
 たとえ、15年、20年かかろうとも。」
モンクという偉大なアーティストの言です。
普遍性が隠れている気がしませんか?


この言葉には2つの意味があると考える。

1、独自性を貫け。大衆に迎合するな。
2、辛抱強く、粘りぬけ。


音楽というよりも、ビジネスマンへのエールのようにも聞こえて
しまう。
どうやら、モンクが晩年に成功した理由がここにありそうだ。
才だけではない、何かがそこにあった。
才なら十分すぎるほどあった多くのジャズマンの晩年を考えると。


平成24年3月24日 川越芋太郎


Monk's Dream
クリエーター情報なし
Sony

忘れられないトランペットの音色

2012-03-24 21:00:00 | 美の番組紹介
忘れられないトランペットの音色


トランペットには2つの音色がある。
高々と響き渡る音色
細々と呟くような音色
そして、芋太郎が好きなトランペットの音色は後者である。
自然、チェツト・ベイカーのトランペットが好きだ。


彼の音色はまさに彼の人生を語る。
弱弱しい音色、儚い音色、それでいて人をひきつける音色。
一度聴いたら、忘れられない。


今日紹介するCDは、スタンゲイツとの共演です。
珍しい組み合わせである。
二人の息が合わない。
合わないというよりも、二人がともに自己主張をしている。
それが、なぜか、今日としてはバラバラ感を与えない。
まさに、計算されたような共演である。
音楽の妙ともいえるかもしれない。



仲が悪かったという説もあるが・・・。


13曲全てを聴けば、おそらくあなたが好きになる曲が1曲は
あるでしょう。
懐かしい時代のジャズを堪能してください。
1953年ロスの録音をCD化したものを私は聴いています。


平成24年3月24日 川越芋太郎

イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー~チェット・ベイカー・シングス+2
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント

OLD JAZZ ベン・ウェブスターを味わう!

2012-03-24 14:07:36 | 美の番組紹介
モダンジャズ
ポストモダンジャズ
現代の何でもあり。


こんな分類をさえる人もいる。
さて、モダンジャズも早四半世紀も前の時代となった訳である。


本日紹介する巨匠は、「ベン・ウェブスター」
当時は1950年代であり、現代と比較して、録音状況が恵まれていた
とは考えにくい。
70年代に再生されたレコード盤がほとんどである。
それでも、多少の雑音やゆがみがある。


そんな盤であっても、彼の音には、郷愁と純粋さが溢れている。
そう感じるのは私だけであろうか。
ウィスキーなら年代物のあの芳香と似ている。
ウィンテージ・ウィスキーの香と味わい。
おそらく、好き嫌いが分かれよう。


じっくりと味わって欲しい。
芋太郎が保有するCDは、SOULVILLEなる表題もの。
1957年10月15日ロスでの録音をCD化したもの。
ベン・ウェブスター・カルテット演奏ものです。
映画好き芋太郎にとっては、
TIME ON MY HANDS
WHERE ARE YOU
MAKIN' WHOPPEE
を推薦したい。


ベンが演奏するテナーサックソフォンを聞き出してください。
(ピアノも挽きますが・・・ピアノからテナーSになった)
実は、私が好きなバラードです。
自分の存在を誇示するために、アップテンポを強調することなく、
控えめに、それでいてスローな音楽が心の中に染み渡る。
トーキ時代の中の郷愁感がたまらない。


平成24年3月24日 川越芋太郎


ソウルヴィル+3
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ユニバーサル ミュージック クラシック