川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の壺:蘭(らん)

2010-12-27 21:53:46 | 美の番組紹介
美の壺:蘭(らん)


蘭といわれるものには色々ある。
胡蝶蘭、シンビジウム、カトレアなどが有名である。
その数は2500種に及ぶ。

19世紀のヨーロップでブームを起こした。
神秘的な姿に魅了された。
蘭を手に入れるために、オーキッドハンターなるものが登場
し、全世界の未知なる世界へ旅立つ。
危険や病気と背中合わせの冒険である。
これほどの魔性の花であるといえる。


では、何故にこれほどまでに魅力的なのか?


<美の壺1:リップは誘惑のかたち>

小説家で博物学者のモーリス・メーテルリングに言わせれば、
「植物の知性が最も完成度が高く、調和の取れたかたちで
現れている。」


抽象的でよくわらないな。(笑)
蘭の特徴は、花びらにある。
蘭は元々が後発的な生息植物であり、植物の世界で生き残るには
それなりの力が必要であった。
それが子孫繁栄となる受粉の力である。
昆虫たちが受粉を手伝う訳であるが、これを極端に効率的、
効果的にしたのが、リップという組織である。


魅惑的なリップに近寄る昆虫は、吸い寄せられて受粉の活動を
させられる羽目に陥る訳だ。
まるで「こっちまでおいで」というように、魅力をふりまく。
種の保存能力、恐るべし。



<美の壺2:円にただよう女王の風格>


蘭はまた、交配種でもある。
人の手で生み出された蘭
イギリスの園芸協会のリストには13万種が登録されている。
「世界らん展」に見られる交配種の世界
そこには、全体のバランス。花や艶やかな色、円に近い花びら
など、鑑賞の壺
hがあるようだ。


壺は、円。
花びらの豊かな円は、豪華さや華やかさを生み出す。
日本人が生み出したハッピーバレンタインなどもある。


そういえば、花言葉で蘭は
美人⇒変わり易い愛を意味するという。(?)



<美の壺3:原種のエネルギーを受けとめよ>


オーキッドハンターの話が合ったが、彼らは熱帯地域である
中南米・東南アジア・アフリカを旅し、危険と背中合わせの中
原種を求めてさまよい続けた。
原種は交配種にはない、力強さが感じられるという。
確かに、自然の厳しさの中で生き残るタフさがなければならない。
形も種の保存である受粉をスムーズにおこわなさる進化(工夫)が
なされている。
ある意味では、原種自体が完成品と言える。


このあたりは文章で説明してもわかりえない。
やはり現物や写真を見ることをお勧めする。
あなたも、原種の野性味を堪能しましょう。
それは、生きる全てをアピールする蘭の
力強い生命力を感じるだろう。


<備考>
世界らん展のご案内
来年2月19日(土曜)から東京ドームで開催される。
前売り券を確保すると格安となる。
お近くの方はいかがでしょうか。
たまには、奥様の手を引かれて・・・
これまた・・・のアピールでしょうか。
蘭の花を見習って(笑)


世界らん展 

2007年版 ラン花を咲かせる育て方 世界らん展日本大賞公認ムック (小学館実用シリーズ LADY BIRD)
クリエーター情報なし
小学館



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