ホオジロがめっきり少なくなり、オオジュリンが来ていました。
最大の問題は、資格を持った技術者や技能者を、簡単には、短期的に育成することが困難な点である。
勢い、外国人研修制度を利用して補充するという提案も業界団体や一部の議員等から提言されているが、制度の趣旨を理解すればそう単純な解決策とは言えない。そもそも、我が国の事情が分からない研修生を、単純労働者として低賃金で使用するという発想は、既に現在でも多くの問題が指摘され、改善できていない状況を悪化させるばかりであると言える。
では、この分野に絞った人材養成をといっても、昨今行われた事業仕分けとやらで、職業訓練の過小評価がなされ、縮小や、訓練対象、訓練職種等の見直し等、パラダイム変換されたことによる負の遺産が残っている。建設関連の業種で必要とされる人材の公的・民間訓練施設での再構築は難しい。
以前、職業訓練に従事した者にとって、このような自体が引き起こされることを予測できなかったことが悔やまれる。とはいっても一度崩れてしまった組織や従事した人材の再編成・再構築は壊す以上に障壁が大き過ぎる。覆水盆に返らず(It’s no use crying over spilt milk)といったところか。(このシリーズ最終回です)