口いっぱいにくわえていますが、どのようにして捕っているのかよく分かりません。
平成26年4月24日(木)
本日の講義は川崎市の知的財産交流事業の成功事例として、平成19年に始まった大企業の「知」を中小企業の「技」へドッキングし新たな関係を築き、仲介役として川崎市産業振興財団がコーディネータを行った事業の一つであった。始めに、市の経済労働局企画課の木村課長補佐から事業の概要説明があった。
参加大企業には富士通、NEC、ミツトヨ、日立製作所等13社が名前を連ね、これまでのマッチングは17件(平成26年3月現在)であった。マッチングというのはライセンス契約ができたもののことで、大企業が持つ特許権の実施許諾、ノウハウの提供、技術指導、販路開拓が含まれている。大企業のメリットは権利化費用の回収、地域貢献、研究者の持ちメーションの向上がある。中小企業では、新製品開発を行い、新規事業への機会が得られ、技術の高度化、製品付加価値の向上などの目的で参加しており、少ないリスクで自社製品を開発できることがメリットといえる。
手前味噌として木村氏が触れたことに、川崎方式とも言う知的財産交流会が全国へ知られることになり、地域の活性化へ繋がるとして、行政関係の見学者も多いとのことであった。コーディネータ役が交流会の段取りからマッチング、契約交渉の代行、製品化・事業化の支援まで行い、中でも、販路開拓までお手伝いしていることの特徴を自慢していた。
以上が導入で、講座は、富士通研究所若村主任研究員による「チタンアパタイト誕生秘話と技術移転」及び、抗菌塗料として製品化した実例が沼上氏から講義があった。
チタンアパタイトについては検索サイトで紹介されているので、ご興味のある方は講義で使用された資料がダウンロードできる。
光触媒チタンアパタイトを含有させた抗菌樹脂製品(Adobe PDF)
http://www.inpit.go.jp/blob/katsuyo/pdf/business/t3-4.pdf
(明日へ続きます)