今年も中洲の繁殖地にコアジサシが飛来しました。現在は20羽ぐらいですがもう少し数が増えることと期待しています。既に恋愛中です。
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二酸化チタンはルチル形、アナタース形の何れも化学的には安定で、無毒であり、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れている。比重はルチル形4.2、アナタース形3.9で屈折率が高く、隠蔽力も白色顔料中最大で、亜鉛華の2~3倍である。顔料の隠蔽力は、顔料粒子の大きさが等しいときには、その屈折率に比例する。酸化チタンが白色顔料中最も高い屈折率を有することは、隠蔽力が大であることを示す。チタニューム元素は両性元素であり、従って、酸化チタンは中性顔料である。展色剤(ビヒクル)と反応して塗料のちょう度(コンシステンシー)に変化を与えることが少ない。商品化する塗料は硫酸バリウムを混合してある。
塗料用物性については以上であるが、光触媒としての二酸化チタンは様相を異にしているように思える。光触媒の解説書を見ると、塗膜としての二酸化チタンが、光触媒として酸化力が強く、バインダーである展色剤を酸化させて、ぼろぼろにする。確かに、チョーキングといって屋外で長期間日光に曝された塗膜は指でこすれば粉が落ちるようになる。このことは40年前から判っていたそうであるが、その原因が二酸化チタンの酸化力であり、活性酸素を作ることまでは知らなかった。自分の経験からすると、チョーキングを起こす原因は他にもあるようで、バインダーとなる樹脂は有機物である高分子化合物であり、経時変化として空気中の酸素を吸収して劣化するので、チョーキングへの寄与の仕方は二酸化チタンの酸化作用だけに特化することは出来ないと思っている。塗料業界では、逆に耐候性の良い二酸化チタン顔料の開発の方へ品質改良されていったようである。(次回へ続きます)