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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

正規分布と問題作成(2回シリーズその1)

2014年05月14日 00時00分01秒 | 紹介

 偏差値は試験結果を分析し、個人の学力が受験者全体のどこのレベルにあるのかを知ることには役立つとされ、我が国で好んで使われてきた分析ツールである。偏差値の数値が、高校受験や大学受験に利用され、それなりの目的を果たしてきたが、統計資料は、何も試験結果の分析だけに用いられるものではない。試験問題を作成する側にとっては、試験結果の分析を十分に行わず、採点だけで終わらせ、試験問題が果たして適切であったかまでは公表されていない。受験者もその関係者も試験問題の難易度を分析する必要性にどれだけ感心を注いできたかの実態は殆ど知られていない。

 そもそも試験は何の目的で実施されているのであろうか、記憶力、基礎力、応用力、理解度、学習進度等問われてみれば意外ともっともらしい答えが返ってくるが、評価のためといえるであろう。チェックとか検査とか測定などと同じで、不良品や欠陥を是正するための手段であり、段階的な工程である。習得したものが正しく身に付き、理解されているかを試験問題という形で適切な時期に実施し、教師にとっては教えたことの習得を見る、受講生にとっては復習する機会を与える等のためである。製品の場合には不良品・欠陥品は廃棄するが教育の場では成績が悪いからと言って廃棄するわけにはいかない。試験は教師にとっては教える方法そのものの良否を判断するという重要な機会でもある。

  試験としては口頭試験、筆記試験、実技試験、観察試験等がある。試験の回数、時期についての詳細は避けるが、問題作成にあたって注意すべき事柄に触れたい。

  各種試験を実施した結果、クラスの平均点が低すぎたり、高すぎたりした場合は、次の視点で試験自体を見直す必要がある。場合によっては年間指導計画を修正しなければならない。

 低すぎる場合、

1.学習目標が高すぎる

2.教え方が悪かった

3.受講者の能力が低かった

4.指導時間が短かった等

 高すぎる場合

1.学習目標が低すぎる

2.指導時間が長すぎる 等

(次回へ続きます)