鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

スクリッター(2回シリーズその1)

2014年05月24日 00時00分01秒 | 紹介

  多重ディスプレイシステムで、神奈川工科大学情報メディア学科白井研究室が手がけた一つのスクリーンで同時に異なった画像を試聴できる技術である。偏光眼鏡を掛けるか掛けないかで必要な方だけを見ることが出来る。展示されていたスクリーンは、裸眼では神奈川工科大学という文字が、偏光レンズを掛けると英語の表示になるというテロップを日本語と英語両方を見ることが出来るものであった。

  過去に立体映画という映画が盛んに上映されたことを思い出す。現在でも一部テレビで立体画像を鑑賞できる番組もあるようで、実際見たことはないが、画面が二分割されていて、立体画像鑑賞用の眼鏡を掛けてみるものである。当システムを紹介した説明文には次のことが記載されているのでそのまま掲載する。

  技術内容(発明の概要)

 【課題】特定の視聴者にのみ主画像を見せることができ、他の視聴者には他の画像を見せることができる情報表示装置を提供する。

 【解決手段】輝度変更部を複数用いて、主画像の輝度変更、主画像と副画像の差に応じた補正画像を生成する。1台目のプロジェクタは、偏向フィルタを介して主画像をスクリーンに投影する際に用い、2台目のプロジェクタは、偏向フィルタを介して補正画像をスクリーンに投影する。特定の視聴者は、それぞれの偏向フィルタと同じ偏向方向の偏向フィルタを有するメガネを用いてスクリーンを視聴し、他の視聴者は裸眼でスクリーンを視聴する。偏向フィルタと同じ偏向方向のメガネをかけることにより、多重化された映像から任意の映像を視聴可能となる。

  研究背景:多重化映像システム

 近年は、映画館のみでなく、家庭用テレビにも3D映像(立体視映像)テレビ対応機種が発売され、販売台数が伸びている。しかしながら、「奥行き・飛び出し」のみでは、今後飽きられる可能性が高く、歴史上、3D画像は、一過性のブームを繰り返す傾向にあり、デジタル化の現在においても、その傾向は変わっていないと考えられる。国内競争のみならず、国際競争が激しい映像業界において「新たな付加価値を加える」という発想が求められている。(次回へ続きます)