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デジタルカメラ(画像を撮る技術編)2回シリーズその2

2014年05月28日 00時00分01秒 | 紹介

 オートフォーカス(AF)技術にはいくつか種類があり、位相差AF、コントラストAF、ハイブリッドCMOS-AFである。現在では更に技術進歩していて、デュアルピクセルCMOS-AFが登場している。

  位相差AFは従来の一眼レフカメラの測距点として採用されていて、ピントがあった状態を合焦というが、結像面が前後するためAFセンサーが合焦ポイントを捜すためにレンズをモータで前後させ、ピントを合わす。合焦時間が短時間で済むが、そのため構造が複雑になる。コントラストAFは合焦が遅いが、画像全体で合焦するため、機構がシンプルになり、コンパクトデジカメや一眼レフのライブビュー撮影に利用されている。

  このメカニズムは、撮像素子上の画像のコントラスト最大値を合焦として試行錯誤しながら探し、ピントを合わせる。ハイブリッドCMOS-AFは撮像素子の中にAF素子を作り込む方式で、AF素子は実際の被写体の画素ではなく、周囲の画素から補完することで合焦させる。デュアルピクセルCMOS-AFはイオス70Dでも用いられている方式で、4000万個のフォトダイオードを半分にして搭載していて、撮像面での高速位相差AFが可能となっている。

  最近のデジカメに搭載している手ぶれ補正を行う機能であるIS(イメージスタビライザー)がある。キャノンのデジカメにはレンズシフト式のIS機能が搭載されている。手ぶれセンサーで検出した値を振動ジャイロでレンズ位置をシフトさせ結像位置を安定にするものである。被写体が位場面や高倍率撮影などで起きやすい手ぶれを押さえることが出来る。電源を入れていない状況でカメラを振ってみるとカタカタと音がするがこれは振動ジャイロが動くからである。

  以上が画像を撮る技術編で、キャノン中島氏が行った講義のまとめである。(このシリーズ最終回です)