これくらいの気温が快適で、冬の寒さに慣れた体には暑いと感じる気温である。温度計は17℃、室内なので、室外はもっと高温なのであろう。4月の終わりか五月の上旬の気温のようである。今年は温暖化の様相、夏場が危惧されるが、今の時期、寒くもなく、暑くもないのは快適というほかはない。心配はおいて、現在の気温に満足している。
やはりこの時期はチラシ寿司がおいしくいただける。前回のブログでもふれたが、ひな祭りは孫も忙しく、特に、知り合いを呼んでまでではなく、娘の家から招待されることはない。お祝いのチャンスがなく、それではと、ちらし寿司を作り、差し入れすることになった。近所のスーパーマーケットで、適当な具材を選んで購入されてあったので、にわか調理師は、包丁を研がずに作業に取り掛かる。
白米は4合を前もって洗米し、ざるに入れて水気は切ってあるので定量の水を加え、だしとなるだし昆布を数枚入れて炊飯を始めた。自宅ではガス釜であるため、10分もすれば炊き上がる、15分ムラしたのち、酢飯にする。次に具材となる材料の仕込みである。出来上がりはちらし寿司であるが、一種の混ぜご飯である。
具材を別の鍋で煮て、味付けをする。酢飯に混ぜ合わせて出来上がりであるが、具材を煮るのも、素材の風味を大切にし、薄味気味に砂糖と塩で味を調える。具材は、乾燥シイタケ、こんにゃく、かまぼこ、しめじ、むきエビ、生わかめ、錦糸卵、さくらデンブ、ゴボウであった。生のままは、かまぼこと生わかめ、デンブぐらいで、火の通りを考え、順に煮込んでいく、15分ぐらいで終わり、煮汁を切って冷ましておく。
酢飯は、米酢に砂糖と塩を適宜入れる。子供にも食させるので、少し甘めにする。炊飯後蒸し時間がたてば、調合した酢を釜に入れて、米と合わせ、軽くかき回し、すし桶に移す。団扇で余分な水分を飛ばし、人肌になるまで酢飯を冷やす。あとは具材と混ぜるだけである。
この間に、薄焼き卵を焼いて、錦糸卵を作る。トッピングに使う。自分は、紫蘇の実漬けを絞って適量入れるか、細かく刻んだ漬物を利用している。これは隠し味的な効果があり、ちらしずしに味の深みを与える。今回は、生わかめの緑、デンブやかまぼこの桃色、シャリの白、錦糸卵の黄色が相まって 春らしく色どりしたつもりである。いろいろな材料を使うことによるコンビネーションが、味にもバリエーションを与えるため、各自工夫されたい。出来上がったちらし寿司は孫宅へ宅配し、にわか花祭りは終了する。