飛ぶときは体が大きいせいか助走が長いようです。
現在も転校生を組織に組み入れることを編入学といっているかどうかは分からないが、新学期が始まるまでにはクラス編成が終わっている。サラリーマンであれば、転勤の辞令は4月1日となり、それからの移動であれば、学校の始業日時に合わせるのは困難である。通常は、内示が3月中旬から下旬には出されるので、義務教育在学中のご子弟を持つ家庭ではできるだけ早く転勤先の教育委員会か学校に転入の手続きを行うことになる。
自分の場合は、家族を連れての転勤がなかったため(地方への転勤は単身赴任であったため)自分の住む場所を見つければよかった。とはいえ、アパートの場所や間取り、家賃等は違いがあるので、事前に見るなど大変だったことを思い出す。引っ越しも単身赴任であれば、さほど大荷物にはならないが、仕事の関係で、書籍が多くあり、荷づくりに苦労した。子供が義務教育のころは、幸いにも、職場が自宅から通える距離にあったため、家族そろっての経験はなかった。
子供時分には父親が水産関係の仕事をしていたため、東京の杉並区から山口への転勤があり、下関で2回引っ越しがあった。幼稚園と小学校入学は下関であった。その後父親が東京本社への勤務となって、杉並の母親の実家に戻って小学校2年生に編入した。約1年後、自宅を現在の川崎市多摩区に購入したため、そこの小学校に移った。小学校は3校に世話になったことになる。
今思うと引越しの手伝いすらできなかったが、学校が変わることの辛かった思い出は時々思い出すことがある。特に、今問題となっているいじめが当時もあり、一番の問題は言葉だったような気がする。山口弁から東京言葉への転換、さらに川崎弁に至るまでよきにつけ悪しきにつけ、いじめの原因は言葉が違うためのからかわれ方であった。言葉は居住地で変わるが、サラリーマンの転勤族の苦労はあまり言葉に特定されてはいないが、子供には結構負担となることが多い。最近の方言は標準語が行き渡っているので良い傾向にあるといえよう。
訛りを治すのも苦労するが、それをからかう輩には手の打ちようがない。担当する教師もどうか子供の持つ悩みを積極的に聞き、万一同様なことが起こっていれば気を付けて対応に当たってもらいたい。言葉の問題は、親の転勤で子供も苦労する世の中であってはほしくない点である。