鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

成功と失敗のはざま

2015年12月09日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 大手総合スーパーマーケットが閉鎖や統合の憂き目にあっている。長らく隆盛を誇り、地元の生活を支えてきた大手スーパーに行ってみると閑古鳥が鳴いている。お客がほとんどいないのである。そういえば数年前に閉店の噂が流れていたが、店長が替わってからは何とか生き延びてきたようである。しかし、従業員は首になったという話は聞かれない。

 

 何事も栄枯盛衰があるのが世の常であり、総合スーパーマーケットだけが除外されるのではない以上、静観することしかできないが、消費者の心変わりを知りたいところである。

 思い当たる節の一つには、「代わり映えしない」ことかも知れない。いついっても同じ品が並べられていて、無愛想な店員と、無意味と思われる拡声器からの売り声が何度と無く聞こえ、人工的なのである。変化が乏しいと思っていたが、他にも異なる理由があるのか、推測の域を出ない。

 

 スーパーマーケットの仕事といえば、一般の商店と基本的には変わりはない。安く商品を購入し、若干の付加価値を付けて販売する。移動販売でない以上、出張販売は行っていない。一部デパートや生協では消費者のための購入商品を自宅まで配送するサービスもあるが、それも最近のことである。高齢化社会ではサービスの一環とした取り組みが続く模様である。過疎地には出張販売が復活しているようで、ご用聞きの機能も含まれてきた。

 

 商品の展示(ディスプレイ)の仕方や、配置の方法、消費期限や賞味期限等在庫の管理、欠品の補充等多くの業務があるが、大切な消費者の立場に立った運営が行われてきているかといえばさほど顕著な事例はないが、ともかく、基本的な対面販売は合理化のためか姿を消し、無口な人間味の欠けた売り手と買い手との遣り取りがあるだけで、活況な買い物ではないような気がする。何事も一連の流れに乗ってしまうシステムは面白味に欠け、味気ないのではないのであろうか。商品の種類は豊富であるが、専門店には負けるし、値段の競争においては安売り店に負ける。徐々に特徴が無くなってきたのである。

 

 一定の顧客調査の行っていると思われるが、地域には地域の特徴があり、地域との一体的な運営は全国展開の大手では馴染みにくい。そこが裏目に作用していると見えるのであるが?自分の穿った見方かも知れない。出店と同時に始まる閉店までのサイクルをどのような変化を持って長らえるか、おそらく大手スーパーがきらきらと輝く成長期が過ぎて高齢化してきたのは、我が国の高齢化と歩調を合わせているように思える。


ベランダの防水施工その4

2015年12月08日 00時00分01秒 | マニュアル

 古くから屋外の作業をいう言葉に、「○○殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」。このところの小春日よりは晴天に恵まれ、防水施工の3回目の中塗りが終わった。確かにアスファルト防水塗料は骨材が入っているため、細骨用のローラーを使った方が抵抗が少ないかも知れない。ローラーの運行は、W字にローラーを動かすが、塗料を配り、ならして仕上げるの3工程が一般的である。ローラーに含む塗料は、粘度が左右する。

 

 塗料(粘性流体)の性質にチクソトロピー(thixotropy)がある。ゲルのような塑性固体とゾルのような非ニュートン液体の中間的な物質が示す特性で、粘度が時間経過とともに変化する。具体的には剪断応力を受け続けると粘度が次第に低下し、液状になる。静止すると粘度が次第に上昇し、固体状になる。地震による液状化を例に出す場合があるが、これはチクソトロピックではなく、単に砂と液体が分離するという説明がなされている。

 

 塗料の多くはこの性質を適度に持っているため、力を入れてローラーを動かさなくてもスムーズに塗り広げることが出来る。これとは異なる性質にダイラタンシー(dilatancy)があり、片栗粉を水で溶いたときに、箸でかき回すと抵抗が大きくなりうまく溶かすことが出来ない。力を加えると粒子が凝集し隙間が無くなり固体化する性質である。

 

 作業をしながら粘性流動について思い出してみたが、この世界も複雑で結構難しい世界であったことを思い出した。ご興味のある方はレオロジー、粘性流体、チクソトロピー等で検索してみると良い。

 

 中塗り塗料の塗り重ねによって乾燥時間はほぼ倍増する。アスファルトの膜が出来るため、水分は下方部へは浸透しなくなり、表面層は空気に触れて水分が蒸発し、塗膜が固化するするため、内部に残留する水分の逃げ場が無くなるからかも知れない。3回塗りをしたが、一昼夜は乾燥時間を取った方がよさそうだ。

 

 上塗りは、ブロック塀に利用した弾性アクリル樹脂エマルションの残りがあるのでこの塗料を2回上塗りに使う予定である。希釈剤は水であるが、乾燥するとアクリルの被膜が出来るため、耐水性がある。防水といっても各種あり、その選択は用途や室内外、ベランダや屋上屋根等によって使い分けるのが一般的である。今回は簡易型といって良いであろう。


ベランダの防水施工その3

2015年12月07日 00時00分01秒 | マニュアル

 コーキング剤をコンクリート面のクラックに充填し、乾燥を待ってる間に注文していた防水剤のシーラーが届いた。10平米ぐらいあるベランダには原液4リットルあれば十分足りる。酢酸ビニル系のエマルションなので乳白色をしている。羊毛刷毛で細部を塗り、平面は、ローラー刷毛中毛を使った。乾燥は早く1時間もあれば乾燥した。コーキング剤はスッキリとは乾燥しない。空気中の湿気を吸収して硬化する。

 

 本日からはメインの中塗りを始めた。アスファルト系の防水剤で、骨材として砂が含まれていて、粘調である。施工は細骨用のローラー刷毛細目を使うように指示されている。細骨用のローラーはマスチックに使う樹脂製の網状である。見た目はスポンジの気泡が大きい形状といえばだいたい分かる。マスチックは左官材料と塗料の中間的な素材で、厚塗りでき、玉吹き付けすることで大きめの粒子を吹き付け、金コテやローラーで押しつけて模様を出すことが出来る。

 

 細骨ローラーを使うと凹凸模様が出来るため、材料を多く使う。材料節約のため、羊毛ローラー中毛で施工した。粘度は工場で調整しているため、原液を塗る。塗りにくいかも知れないが、骨材が入ると粘調となるからであろう。プロは開缶後、撒くようにして塗料を撒き、板等で広げ、その後ローラーでならすようであるが、自宅のベランダは屋上とは異なり狭いのでローラー塗り用バケツを使った。膜厚を付ける目的があるので、細かい亀裂は十分埋めてくれる。乾燥時間は3時間以上で、気温によって異なるが、5℃以下だと乾燥不良を起こす。2~3回塗り重ねるとことによって防水性を高められるようである。

 

 施工は何も工作物が無い所がよいが、空調の室外機は移動しながらの作業で、2倍の手間が掛かる。外壁との塗り分けのため、幅広の養生テープを貼ることを忘れないようにする。外壁が凹凸があるため、塗り分けの仕上がりはよいとはいえないが、上塗りで調整したいと思っている。狭いベランダであるが、塗る場所の順番をを考えて、行わないと逃げられなくなるので注意したい。

 

 中塗りの1回目が終わった段階であるが、コーキングした部分とコンクリート面とは吸い込み状態が違うので、塗りむらがあるように思われるが、2回塗ればその差は分からなくなる。あまり細かい点を気にしないで施工を行う。必要ならば軍手を使っても良いが、感覚が鈍るので、薄手のゴム手袋がよいと思う。


水道工事

2015年12月06日 00時00分01秒 | 紹介

 10年ごとに本管を刷新する工事が自宅近辺で始まった。工事の進捗で、毎日施工場所が異なるが、工事に伴い近隣住民の周知とともに、交通整理は必須といわれるぐらい重要な施工に伴う業務である。車で通勤する方々も、連日異なる通行方法を余儀なくされる。中には大声で迷惑である旨の意思表示もあるが、その都度のクレーム処理は大変であろうと思う次第である。地下1m以上の深さにある本管は、どのようなタイミングで切り替わるのであろうか、本管から分岐した支水栓から各家庭に配水されているが、いつの時点で切り変わるのかはっきりした通知はない。

 

 工事区間ごとに工事が完了しなければ、通知は出来ないし、工事の進捗も、天候に左右するようである。地下を掘るため、重機を使うが、始めに路上に掘削する位置が描かれる。これは市役所が持つ地下の埋設箇所の図面を利用しているようであるが、実際の所、掘ってみないと分からないとの答えが、現場施工管理者から帰ってきたのには大変驚いた。火山噴火や温泉の掘削などの話は、確証のない世界で、現代社会でも分からないことが多い世界である。これは数百mか数千mのことだから分からないといっても仕方がないで済む。しかし、1m地下がどのようになっているかですら確実なことがいえないようでは、「こっくりさん」の登場が必要なのかも知れない。

 

 地下埋設物は、水道管だけではない。雨水、汚物の排水管、ガス管等が、あるのは分かるが、どのような基準で、どこにあるかは、縦割り行政の弊害でもあり、明確ではないとのことである。工事業者による履歴もはっきりしない。近くの主婦の話では路上はまるでキルト仕上げのようで、モザイクであるといっていた。掘っては埋め、埋めては掘るの繰り返しが、路面にまだら模様を作っている。年度末にかけて毎年の恒例ともなる公共工事は、主管庁の入り乱れは何とかならないのであろうか、都市計画はもっと効率的に行う方法があるのではないかと思うが、それぞれの官庁での調整機能がないに等しい状態は解消される見込みは薄い。

 

 自宅近辺は住宅地であり、幹線道路から離れているため、さほど交通量が多いとはいえないが、工事が幹線道路ともなると、夜間の工事を強いられるようで、交通整理を担当する者も危険性と背中合わせで、常に気が休まることはないという。どの工事についても必要なことなのであろうが、無駄が多い世界としか写らないのは何故か釈然としない。


市民アカデェミー15後期映像・メディア第8回目

2015年12月05日 00時00分01秒 | 日記

平成27年12月4日

  林勝彦氏による講座3回目で、「天才と狂気は紙一重~無意識と創造性」というテーマであった。副題として、天才と狂気は紙一重といわれる。何故か?古い脳と新しい脳、A10神経を通して神秘に迫るである。NHKサイエンススペシャルのVTRを上映しながら、講義が行われた。VTRの内容は、養老孟司氏と樹木希林氏の出演で、脳内の視床下部付近にある視床が外からの情報をスクリーニングして、情報用をコントロールしているが、幻覚作用を及ぼすシロシベというキノコやLSD等は、シロシンという物質で、セロトニンという物質に構造が似ているため、レセプター(受容体)を活性化させる働きをする。

 

 レセプターが増大すると、視床の働きが低下するといわれ、低下することで情報のコントロールが効かなくなる。クスリによらなくても、イタコ(巫女であり、霊能者)や天才といわれる人々がいるが、何らかの方法、例えば、極度の身体の酷使、マラソンランナーのような持久力の限界体験、行者のような修験導者等に見られる脳内麻薬といわれるドーパミンが多量に放出される状況でも視床での情報コントロールの麻痺が起きる。

 

 情報コントロールが効かなくなると、幻覚を起こし、古い記憶が再現される。イタコなどはこの状況を作り出し、心霊的な治療に利用しているとのことであった。天才といわれる画家の中には深層心理を絵画で表現する。例えばムンクの叫びや、岡本太郎の芸術は爆発であるといったような幻覚に近い状況がキャンバスに再現されることを指しているようであった。

 

 催眠術も一種の無意識の世界を作り出した物で、催眠療法といわれる深層心理を治療に利用している。新しい脳の他に、古い脳が持つ様々な記憶は、通常の状態では呼び起こされたりはしないが、特殊な環境になれば誰しも再現可能なのである。今回の講義のポイントは、脳の安定化装置が機能しないときに古い記憶が呼び起こされたり、天才と呼ばれる行動が起きることがあり、一方では正常と異なる常軌を逸したことにもつながるとのことであった。

 

 林講師の言葉で、総括を示すと、人間はどこからきてどこへ行くのか、脳が戦争を生み、環境破壊を生んだ。一方で、地球の美しさと危うさを外から見てしまった私たちは、惑星生命の行く末までを心配する。人類の未来は「脳」そのものにかかっている。


ニードルタティング練習

2015年12月04日 00時00分01秒 | マニュアル

  こころざしをしたが、その後の様子をお伝えしよう。道具であるニードルは、通販サイトを見たが、品切れで入荷待ちであった。いくつかのサイトを見たが価格の幅が著しく、針1本にしては高値である。映像サイトでの紹介があった、代用品として、ぬいぐるみ貼りの1本が使えるとのことであった。長さは18cm針にしては長い。クローバー製で2本入った物が売られていた。価格は300円ぐらいだったと思う。針先をペンチで切断し、ヤスリを使って先を丸める。レース糸は#20で、100円ショップで売られている。いくつか色があるので、それも購入した。針通しも安い物で十分である。

 

 早速、パソコンからニードルタティングのキーワードを入れ、動画をいくつか見た。手元の操作は分かるが、全体的な操作にはほど遠い。まずは行っている内に何とかなりそうと思い、練習を始めた。ニードルタティングは、簡単ではあるが、応用がいまいちで、必要な編み物図面がほとんどなく、ダブルノット(ステッチ)とピコという輪を組み合わせるが、針からの糸の抜き方がよく分からず、何度か画面を止めて、操作に専念した。

 

 タティングは、シャトル(糸巻きを供えている)を使う方法が主流のようで、2個のシャトルを使う方法も紹介されている。いずれはこちらも挑戦したいが、とりあえず、教材探しを行ったが、適当な日本語教材がなく、アマゾンから洋書を探した。1冊1000円ぐらいしたが、注文することにした。3日後に郵送された注文書籍は上級の図案集で、これもシャトルを使う内容であった。素人にはレベルが高すぎる。

 

 タティングにはいくつか基本操作があり、ピコを編み込むにはかぎ針が必要で、はさみも刺繍用があれば準備したい。編み目は表と裏があるが、判別は思ったより難しい。スタート地点から針にレース糸を編み込んでいき、途中で、、独立した輪とダブルステッチのチェーンとを組み合わせ、形にしていく編み物である。

 

 シャトルとの違いや、主なポイント、全体の流れ、ニードルで作った製品の編み物図が提供されると初心者でも取っつきやすくなるであろう。特に、気になったのは、作る大きさによって、針に糸お通した針の穴から終末までの長さが関係することで、途中で継ぎ足しできない難点があることである。練習する内に内容も分かってくると思うので、しばらく挑戦してみようと思う。途中経過なので、ピントがずれているかも知れない。

 


ベランダの防水施工その2

2015年12月03日 00時00分01秒 | マニュアル

 ブロック塀の塗装が一応終了した。一応という意味は、1回塗りで終わっているからで、光沢のある隠蔽力の強いと膜であるが、刷毛で塗ったため、塗りむらが若干あり、もう1回塗ると持ちがよいようである。仕様書には耐久性は1年ということなので、毎年塗り替えろということであろう。水溶性にしているための懸濁剤や分散剤は、極性を持っていて、樹脂と結合する基と水と結合する基の双方をもっいる。水の蒸発によって樹脂同士が結合するが、乾燥塗膜には懸濁剤や分散剤が残るため、外気に含まれる水分や雨を吸収するからかも知れない。

 

 軒下のALC板が、ベランダからしみ出る雨水で、表面の塗装が剥離し、樋の近辺がカビで黒ずんでいたため、大工に見てもらったところ、ベランダのモルタルのクラックが原因との結論を得たので、防水工事を頼む予定でいた。しかし、今の時期、年を越すまでは業者が忙しく年明けを待っての工事となることが分かったため、出来るだけ早く工事に掛かろうと思い、自分で行うことにした。

 

 道具はだいたい揃っているので、まずはクラック面の状態を確認するため、ワイヤブラシでコンクリート表面をこすり、風化した砂を取り除いた。本業では、圧力をかけた水洗いを行うが、これだとクラックに沿ってコンクリートの内面まで水が入るため、しばらく晴天が続けばよいが、どうも下り坂であるので、水洗いは中止した。その代わり、電気掃除機で、微細な砂埃を吸い取った。クラックは5ミリ以下で、ベランダ全体に走り、若干ではあるが、不陸した場所もあった。

 

 コンクリート・モルタル面のクラックは、割れ目に沿って、コンクリートを切断するカッターでU字型に彫り削り、そこに撥水剤を塗ってコーキングを行うが、撥水剤を注文しているが届いていないため、雨水が入り込まないようにコーキング剤を金ヘラで埋め込んだ。

 不陸の箇所はエポキシ系の充填剤(2液型のボンド)を練って埋め込んだ。順序は逆になるが、乾燥後に撥水剤を塗る予定にしている。

 

 風化したコンクリート面は、へこみや砂粒が露出しているが、下塗りを予定している厚塗り用のタール系エマルション塗料でどのくらいの厚みとなり平坦化するかによってセメントフィーラー施工を考えたい。どちらにせよ、ベランダの雨水が強く当たる箇所は風化が激しいため、セメントフィーラー施工は必要であろう。問題は、二度手間になるエアコンの室外機設置場所の施工である。移動は出来るが室内とつながるパイプ類がせいぜい移動距離50cmなので、切り離すわけにはいかない。


日展見学

2015年12月02日 00時00分01秒 | 紹介

  晴天に恵まれた11月30日、今年も残すところ1ヶ月となった。夫婦連れ立っての日展見学となった。大勢の来場者は高齢者が断然多い。平日の日中ともなれば当たり前の光景である。日展は閉会まで残すところ1週間となった。国立新美術館は千代田線乃木坂駅に直結していて、自宅から30~40分あれば到着する。3階までのフロアに分野別に展示品が分散されていたが、2階の工芸・彫刻ルームに直行した。目指す繁昌孝二氏の作品は直ぐに分かった。日展だけあって、どの作品もすばらしい出来映えである。伝統工芸とは異なる斬新的な作品が目立っていた。それぞれの作品には名称の意味や、制作工程等解説が付いているものもあった。

 

 加飾はすばらしく、光沢がある金・銀・螺鈿等畳1畳の大きさの漆絵や染色は圧巻である。繁昌氏の作品は漆工のオブジェで、得意とする朱と黒のぼかしに螺鈿を用いていて、一抱えもある大きさであった。はっきりはわからないが、乾漆か合成樹脂胎であろう。自分も粘土で型を作り石膏を流して雌型に蚊帳地を貼って胎を作る乾漆を作ったことがあり、結構手間が掛かる仕事である。合成樹脂胎も同様に粘土で型を作り合成樹脂をかけて胎にするもので、胎が固まれば粘土を抜き取る。将来は3Dプリンターによる成型も可能となるため、複雑な形が生まれるであろう。

 

 漆工芸は古くから仏像等の制作に使用された技法で、中でも乾漆で制作された仏像は、鋳物で用いられた銅合金と比べて、重量が特段に軽い。火災による持ち出しが一人でも可能なため、重宝されたようである。

 

 漆工ばかりではなく、紙粘土で作られた人形も目を引いた。それに籐や竹篭もすばらしかった。気分を良くし、夕食は、南新宿から数分の所にあるイタリアンレストランで、フルコースを堪能した。店内には他のお客はほとんどいなかったため、貸し切り状態で店長の細やかな振る舞いで、酔客を上手にもてなしていただいた。都心にあって隠れた穴場といえそうである。喧噪が好きでない方や食通には絶好の店である。

 

 レストラン ルッコラ 渋谷区代々木1-38-13

 電話 03-3379-5678

 HP http://www.rucola.co.jp