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あらすじ書くの難しいってば。それでもあえて書く。
八犬士として覚醒した(らしい)高校生達は、目的不明の魔界からの化け物と戦う。
一文で書くとこんなに簡単なのに、物語はあんなにも入り組んでいるんだろう・・・。
リアルで読んでいた高校生時代はよく判らなくって、最近読み返してようやく
意味が判ってきたというか。
男の子同士の三角関係はあるわ、近親相姦の説明が延々と続くわ、と普通に読むと
嫌になる。ようするに「普通」じゃない能力を持ってしまったら「普通」じゃない
行動をとった方が、世の中の流れに一番逆らわない方法ってこと、みたいな。
3つ4つの話が幾つかの視点で同時進行。キャラごとに視点が変わるので、
慣れないととっても読みにくい。
「義」の玉を持つ、「普通」の高校生から「普通」の超能力者になってしまった
礼子が一応の主役らしい。普通に悩んでいっぱいいっぱいになってしまって、
「普通」を望んでいるのに「普通」の中の「普通じゃない」部分を敏感に感じ取って
しまってまた悩んでしまう。
東京が沈んで「黄泉の世界」になってしまって、女の子達は東京を離れて「普通」の
生活の中で。男の子達はまだ「黄泉」の中をさまよったまま。
それでも不可解なヘンな「普通じゃない」出来事は続く。
7人目の犬士らしい「大学生のような塾講師」が登場した時点で未完。
作者は「桃尻シリーズ」などで有名な橋本治。
「現代語訳枕草子」や「全訳源氏物語」とかもやり遂げた人でもあるけど、
この「八犬伝」はどうなのかなー。
ライトノベル版とかで、再発行しなおしてもらえないかな。
15年くらい間が開いてるから、現代女子高校生の描写は少し変えなきゃいけないかも
しれないけど。
お気にキャラ。
・智彦くん。(智)
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