映画「アイ・コンタクト」に出演している選手達は、“選手間では”手話で会話している。彼女達が手話を覚えた時期は様々である。物心ついた時には、既に手話を使っていたという人から、チームに参加してから手話の勉強を始めた人まで。
私自身も撮影に際し、手話の必要性を感じ、2年ほど前から手話の勉強を始めた。
実力的には、まだまだなんだが…。
「手話の勉強してるんだ」と言うと、よく聞かれたのが「手話って世界共通なの?」という質問。中には「手話って世界共通なんでしょ」と断定口調の人も。
正解は「手話は世界共通ではない」。
国や地域によって異なるし、方言もある。音声言語と同様、日本手話、アメリカ手話、フランス手話、韓国手話等様々な手話がある。
現在において手話は、言語学的観点からも言語であるという認識が常識になっているのだ。つまり日本には、音声日本語や音声アイヌ語以外にも日本手話という言語が存在するということだ。
でもなんでそういった誤解が多いのだろう。おそらく手話が身振り手振り的なものだという思い込みがあり、身振り手振りなら万国共通だと思うのかな。
手話の中にも身振り手振り的な要素もあるが、それは手話の一部だ。