サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

紅白の字幕 『泉谷しげる』『Linked Horizon』 そして『 あまちゃん』

2014年01月05日 | 手話・聴覚障害

明けましておめでとうございます。
今年初めての更新です。

今年の元日は久しぶりに天皇杯生観戦しなかったので、どうも変な感じなんですが。
大晦日は、あまちゃん見たさに小学生か中学生以来まともに見たことがない紅白歌合戦を見たし、いつもとちょと違う年末年始だったかも。
といってもずっと紅白見ていたわけではないんですが。
まあ泉谷しげるとか、見たいところは見逃さないようにしていました。

ところで泉谷しげるの春夏秋冬のなかで、視聴者に語りかける箇所は歌詞はありませんでした。
その部分はアドリブでやるので歌詞を出さないということだったのでしょうが、その箇所の『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』がどうなっているか気になったので録画したものを見たところ、ちゃんと出てました。
生に対応するわけですから時間的な誤差はありますが。
紅白出場が決まった時、泉谷しげるが歌詞の字幕を出さないといったような発言をして、聞こえない、聞こえにくい人が批判的な書き込みをしたものを目にしましたが、『歌詞の字幕』と『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』が混同されていたのでしょうか。
ちなみに泉谷しげるは2009年の横浜バリアフリー映画祭の協賛企画(のような形?)でバリアフリーコンサートというのをやっていて、パソコン通訳で歌詞やMCを字幕に出すという試みをやった経験がある人でもあります。聴覚障害に関わる総合情報誌『いくおーる』(現在は廃刊)という雑誌に以前載っていました。バリアフリーコンサートですから、当然車椅子などへの配慮や、見えない、見えにくい人への配慮もあったようです。

聞こえない、聞こえにくい人が、司会者やゲストが何をしゃべっているか理解するためには、『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』を見る必要があるわけで、その流れで仮に『歌詞の字幕』がなくとも、歌詞の内容を知ることができます。
実際、Linked Horizonの『紅蓮の弓矢』には歌詞は出ていませんでしたが、『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』には歌詞も出ていました。『歌詞の字幕』が出なかったのはアーティスト側の意向のようですが詳しいことはわかりません。カラオケにも歌詞は出ていないようです。『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』では、通常の読み方と違う読み方をしている部分には« »が付いていました。例をあげると、«不本意な現状»=いま、«殺意»=しょうどう、などです。こちらは泉谷しげるのアドリブと違って、あらかじめ用意されていたでしょうから、それほどの遅れ(実際の歌声と字幕の時間差)はありませんでした。ただドイツ語(風?詳しくは知りません)で歌っている箇所は何も出ないので、どうなっているか気になったのでは。

『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』有で、あまちゃん』部分も見直していたら、『あまちゃん』コーナーが終わった後に「山形」「青森」という字幕が出てきました。「なんだ!?」と思ったら、渡辺えりと木野花がそれぞれ、自分の出身地を叫んでいたみたいでした。GMTのメンバーは皆、架空の出身地を叫んでいたわけで、その流れで言えば、二人とも「岩手だろ!」とも思ったのですが。
2人が松潤に触っていたのも、あくまで北三陸市の海女として触ってるんだろうと思っていたのですが、素だったのか?ようわかりません。まああの二人にかかってしまえば、なんでもありかな。虚と実が入り混じったというか。

まあそんなこんなで、新たな発見もあった『聞こえない、聞こえにくい人向けの字幕』でした。