サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

電動車椅子サッカー埼玉コバトンカップ

2014年04月02日 | 電動車椅子サッカー

先日の日曜日、「祭5回電動車椅子サッカー埼玉コバトンカップ関東ブロック交流大会」に行って来た。

コバトンって何だ?と思って行ったら、埼玉県のマスコット。会場にも来てました。
後援には大宮アルディージャも名を連ねていて、アルディージャのマスコットであるアルディも参加。

大会は埼玉県の電動車椅子サッカーのクラブチームであるBLACK HAMERSを中心に関東のクラブチームの選手たち、そして青森と宮城からも選手が特別参加、4チームに分かれてリーグ戦を行った。各チームの力が均等になるように、主催者側で知恵を絞ってチーム分けがなされている。

大会名にもあるように“交流“が大きな目的だが、やる以上は各チームでいろいろとミーティングも行われ、勝利を(も)目指した試合が繰り広げられた。もちろん参加した全選手が出場し楽しくプレーすることが大前提だろうが、そのなかでベストを尽くすことになる。

大会を通じて、参加した多くの選手にとってレベルの高い選手と同じチームでプレーすることで得るものはとても大きいように思えた。
もちろん個人差はあるが。
逆にレベルの高い選手から見ると、チームを“引っ張る”必要があり、それはそれで得るものがあるように思えた。
個人的にはその部分がとても興味深かったのだが。

また11人制サッカーでもそうだが、電動車椅子サッカーにもチーム戦術ではなく、個人戦術と呼ぶべきものがある(と思う)。
こういう場面では当然こうするでしょ、こうきたらこう行くでしょ、あらかじめこういうポジショニングとっておくでしょみたいな。
そういった個人戦術や技術の振興、普及にもつながる機会にもなったのではないだろうか。
まあ電動車椅子サッカーの個人戦術は自分自身も勉強中なんですが。

やはり大会を通じてまず目がいくのは当然既知の選手、そのなかで小学生の中山環選手が公式戦初ゴールを始め計3得点!
黒沢選手や紺野選手からのいいパスがあってのことだが、中山選手のポジショニングもとても良かった!
練習の成果が出た。
ちなみに優勝は永岡真理選手が攻守に渡って引っ張ったチームだった。

ところで当日は大宮アルディージャの“手話応援”でもらった、胸に“I love you”の手話が入ったオレンジのTシャツを着ていったんだけど、アルディ君に見せるのを忘れてた。