オーストラリア・シドニーで開催中の電動車椅子サッカーAPOカップ。日本代表第2戦の対戦相手は、W杯(2021年シドニーで開催)の出場権を争うニュージーランド代表。
日本の先発は、初戦のU21オーストラリア戦と同じメンバー、三上優輝、永岡真理、内海恭平、井上純の4名。ただし選手の配置は異なり、三上、内海が中盤を構成し、井上の1トップ、永岡はGK。GKユニフォームは内海が着用。セットプレー時等のゴールエリア内の守備は、その内海と三上。
ニュージーランドは前線7番の女性選手サンドラと5番の選手のあたりが強く、10番が攻守の要として深い位置にポジションを取る。オーストラリア戦でも当たりの強いアフロヘア―のデミトリー、足で操作するカリムにも当たり負けせず押し込んでいる局面も多かった。そのあたりの対策もあり、PF2(比較的障害が軽い)の三上、内海を前目で起用。永岡が下がったのかと思われる。
その狙いが功を奏し、日本が押し込む展開となった。
日本が攻め込まれた際には永岡が縦への推進力を見せ、ドリブルで押し上げる。
この試合は実況がなく、監督や日本の応援団(選手の両親やドクター等のベンチに入れなかった関係者)の声も良く聞こえた。今回のコールリーダーである清水選手のお父様も、気持ちのこもった激を飛ばす。
そしてむかえた10分、日本は敵陣深い位置、ゴールライン近くでFKを得る。キッカーは内海。内海のキックを、エリア内で相手ディフェンダーの間に割って入っていた三上が合わせて待望の先制点をあげた。
19分には内海が左サイドのキックインから、うまくコーナーキックをゲット。内海のコーナーキックが相手に当たり、こぼれたところを三上がニアに押し込み、追加点をあげる。
前半は2-0で折り返し、後半、両チームともに選手交代はなく、日本は前半の戦い方を踏襲。
そして28分、内海が右サイドを強引に持ち上がり、GKとディフェンダーの間を割って入りファーの井上へパス。井上が確実に流し込んでニュージーランドを突き放した。
その後、ニュージーランドに退場が出て相手は3人に。しかしその3人に1点を返されたが、終わってみれば3-1の勝利。
日本代表は貴重な勝ち点3を手にして、初日を勝ち点6で終えた。
W杯予選ということで言えば、絶対に負けられない相手だったニュージーランドに勝てたのはとても大きい。
大会は明日、明後日と続く。
明日のオーストラリア戦は、負けないことが重要。U21の試合は主力を休ませながら、勝ち点3をとることも必要だ。
三上選手はイエローカードを1枚もらったが、明後日の試合で出場停止にならないように気を付けなければならない。
もっとも重要な試合は明後日25日のニュージーランド戦だが、大会3日間を通しての戦い方もとても大切だ。
この大会は個々の活躍より、W杯カップの出場権を得ることが最優先。そのために選手、スタッフ一丸となって明日、明後日の試合に臨んでほしい。
そうすればその先にあるAPOカップの優勝も見えてくるだろう。
明日以降の試合日程
24日(木)
9:30 – 10:30 オーストラリア vs 日本
13:30 – 14:30 オーストラリア U-21 vs 日本
25日(金)
9:30 – 10:30 日本 vs ニュージーランド
12:30 – 13:30 オーストラリア vs 日本
(時間はいずれも日本時間)
Facebookを通じてのライブ配信があります。
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尚、この大会の渡航費支援のためのクラウドファンディングが進行中です。
皆様ご支援を!
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