京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

おもちゃ論

2006-09-04 15:25:34 | 妻!日記
 突然ですが、皆さんには、何かおもちゃを選ぶときの「こだわり」はおありですか?
 
 私は、どちらかというと無頓着なほうです。
 最低限、事故や怪我さえ招かなければ、まあ何でも良いだろう、という感じ。安くて、量が多ければ、なお良い。もちろん、手間がかかったり、すぐ壊れるのは嫌だ。

 とまあ、「親から」論的な、じつーに、子守りの付属品的な発想から、おもちゃを選んでいたわけですが・・・
 ある書を友人に勧められて読んでから、考え方が180度転換しました。
 相沢康夫さんの「好きッ!絵本とおもちゃの日々」という本です。
 http://www.hyakuchomori.co.jp/book/pages/suki.shtml

 5年も前のことなので、どんなお話だったのか、忘れかけているのですが・・・
 この相沢さんは、静岡の百町森というおもちゃ屋さんのスタッフでありながら、「好きっ!」が高じて、スイス・ネフ社のおもちゃデザイナーになったという、すごい人です。

 内容がどんなだったか、ほんと忘れかけてるんですが、少なくとも、おもちゃとは、「子供」という一人前の人間に与えるべきものである、という哲学を私に授けてくれました。安全性はもちろんのことですが、遊び方や、おもちゃのデザイン性や、色彩にいたるまで、考えておられるんですね。

 まあ、最近のおもちゃは、どれもよくできてるなあと思いますが、どうせなら、大人も一緒に遊べるものがいいよなあ、と思います。
 幼稚園の教室においてある、王苑ブロック。5色の原色の「♯」な形のブロックなんですが、子供たちは実にいろんなものを作りよる。剣や鉄砲といった武器系から、カブトムシ・クワガタといった昆虫系、沢山つなげれば、壁にもなるし、なんにでもなる優れもの。投げても遊べる。(大人にはメーワクですけど・・・) 赤子も誤飲しないし、カビも生えない。洗いやすい。言うことなし。長男年少のときに、幼稚園で1セット購入したのですが、もっと欲しいです!
 それ以来、購買企画がなくて、買えないのですが、あれって、どこで売ってあるんでしょう? ネットで探しても、見つかりません。園で聞くほうが早いか。

 話を戻しますが、スイス・ネフ社の代表的おもちゃ、ネフ・スピールをご存知ですか? リボン型の原色の積み木です。もう、初めて本で見た瞬間、欲しくなりました。大人がね。ネフのおもちゃの写真集までござりましてね、もうどれもこれも、パリコレのようなデザイン性の高さ! 

 私に、本を薦めてくれたMちゃん。当時、独身。職業柄(栄養士)、たまたま保育園に勤めてはいたけれども、あくまでデザイン性の高さから、ネフのおもちゃのとりこになった一人。最初は、インテリア雑誌で見つけたらしいです。「木ままや」さんという、おもちゃ屋さんで、いろいろと教えてもらったらしい。(ここも、カリスマ主婦的な方が経営されています。)

 で、ネフ・スピール。購入金額も一人前なのでござりますが、頑張って買いましたよ。伊勢丹・ニキティキで。何と言いますか、正直、もう1セット買って、他のシリーズも買っちゃったりして、組み合わせて遊びたい。大人が・・・ でも、高くて、なかなか手が出ないよーっ!!! でも、相沢さんの本を読むと、そーんな欲望が出てきてしまうんだなあ・・・ ちょっと、読んでみたくなりました?

 いつだったか、4年位前、相沢さんが、NHKの「趣味悠々」とかいう番組に出演しておられた。そこで、ネフ・スピールの実演。思わず、「おおっ!!」と漏らしてしまう、すごい技をなされた。意外性! 「すげーっ」と、思わず唸る。無限性。あなたの周りに、そんなおもちゃはありますか? なんか、ちょっと欲しくなってきたでしょ。

 Mちゃん、さまさまです。彼女には、いろんな意味で頭あがりません。高校時代の同級生なのですが・・・ 当時、そうとう高飛車で、態度のキツかった私にも耐えてくれて、今なお慕ってくれる、とてもありがたい人です。
 彼女はとても物持ちが良い。先日も、彼女とのお出かけ、「負けないぞ!」と頑張って、物持ち良く出かけたのですが、結局、子供のお昼寝タオルを借りたり、おにぎりを貰ったり(しかも3人分)、やっぱり負けたなあー。(何張り合ってるんだ!)


 さてさて、なんで、おもちゃの話をしたかと申しますと・・・
 先日の静岡での催事中、お父さんに、この相沢さんの居られる「百町森」というおもちゃ屋さんに行って来て貰ったのです。あこがれの「百町森」。
 お父さんが帰ってきてから、「どんなだったー?」と聞きました。ドキドキ。
 相沢さんは居られなかった(らしい)けど、おもちゃはひとり分ずつ買ってきてくれました。赤子には、ネフの高い高い(言うのは禁句だ・・・)おしゃぶり。お兄ちゃんたちにも、すごいのがあるらしいけど、「高いし、誕生日まで置いとこうか?」と、弱気の発言。早くどんなものか見たいですね。
 たまたまですが、静岡に行く機会の多い、辻しば。是非いつか、相沢さんに、おもちゃのアドバイスをしてもらいたいものです。


八朔踊り 追伸

2006-09-04 04:34:43 | 京都観光に役立つ?話
大原観光保勝会のホームページにありました。
江文神社と八朔踊りのこと。掲載しておきます。

大原郷八カ村の氏神である。
もと毘沙門堂江文寺と合祀されていた。
本社の祭神は倉稲魂命(ウガノミタマノミコト)である。

5月4日には江文祭、9月1日は八朔祭がおこなわれる。
八朔踊りとは、
大原に残る伝統芸能で、
絣の着物に菅笠を被った宮座の青年たちが輪になり、
道念音頭(楽器を用いない独特の節)で踊る豊作祈願の踊りである。

大原八朔踊り

2006-09-04 04:32:11 | 若の日記
八朔… 旧暦8月1日のこと。盆の月も終わりいよいよ秋の実りを念ずるときで,全国各地にはこの日を節供とするさまざまな行事がある。その内容は農耕関連の祝いと品物の贈答習俗とに要約できるが,これら二つは元来密接に関係するものであった。

去る9月2日(土)大原八朔踊りがありました。小生も毎度ながら、座敷の一員として参加しております。本年は、地元テレビ局であるKBS京都の撮影が入りまして、開始前には例年にない緊張感がありました。まあ、座敷の若者は大して変わんないんですが、神主さんや氏子の皆さんは、なんとか面目保ちたいって思いがあるのか心配そうな表情で待っておられましたね。

氏子神である江文神社の石段下に町内毎に横一列に整列し、8時に音頭とともに提灯を掲げて、石段を上がります。例年、だらだらと各自で上がっていましたが、定刻にビシッと始まり、これは良いのではと思いました。これから祭が始まるぞって緊張感が高まります。で、みんな踊った、踊った。最後まで踊りました。途中から美人ダンサーズ?も加わり、大勢で踊りました。大成功でしたねー。

さて、八朔、冒頭に説明しました、おそらく大原のこの踊りも、豊作祈願なのだと思います。まったく確証はないですが。大原は不思議な地域で、京都でも市内中心にはない伝統行事が数多くあります。いわゆる山村ですが、三千院、寂光院という寺院の存在が信仰心を深めたのかもしれませんね。