W650北海道ツーリングリポート2019年④帯広~大樹~襟裳岬~浦河
9月14日(土)の夕刻、西帯広の駅近くのビジネスホテルで、4輪で来た高校の同級生と合流後は早速、夕食飲みに行くことに。早く飲み始めないと、翌日2日酔いではマズイし。しかし帯広駅から2つ離れた駅とはいえ、こんな田舎駅から徒歩圏に飲める店があるのか? 同級生はスマホで見ていて、「焼鳥屋があるようだ」と言います。ホテル受付の女性に聞くと「西帯広駅のホテルとは反対側に、有楽町というジンギスカン屋がありとても人気、お勧め!」とのこと。帯広で有楽町か?とは思いましたが、地元情報を優先してこちらに行くことに。
ぼくらが着いた時は17時頃で、待たずに入れましたが、退店時見るとたくさんの人が空き待ちをしていました。「90分で終了願います」と店を出されたのも解る、本当に凄い人気なんですね。
もちろん生ビールに、食べたのはジンギスカンと、小袋焼と、追加の玉ねぎ。この店はもやしは置いてなく、野菜は玉ねぎのみと。とても旨くビールが進む。実は、今回同級生が同行してくれるのには、背景があります。そもそも彼は高校を卒業して依頼、ぼくが札幌に帰省する度に、お酒やカラオケ等遊びに付き合ってくれている親友。照れ臭く、2人の間でこんな単語を使ったことはありませんが。帰省の度飲んでいるので、昨年旭川でW650が破損されたことも、今年春に岐阜で転倒して足指を骨折したことも、彼は知っています。
今年7月頭にぼくが帰省の折彼と飲み、「9月にまたバイクで北海道を走ろうと思う」と計画を言ったところ、「俺も4輪で付き合おうかな?」と応じてくれました。彼も、若い頃はバイク乗り。この年になりバイクで走り廻ることのリスク低減や、ぼくの家族の了解を取り易くするため、自分が4輪で付き合うことが有効と思いやってくれたのです。アリガタヤの気持ちを伝えているような、上手く言えてないような会話をしつつ、ビールや焼酎とジンギスカンを食い進める…。店を90分で出た後は、コンビニで部屋飲み用と明日の朝飯を買い、部屋でまた飲み足した夜。
翌日は、9時頃ホテルを出発。バイクの準備は時間を要すので、先に部屋を出て荷造りをした。まず目指すは襟裳岬ですが、ルートは2通りを検討。地図でみると真下(南)に降りる感じで、更別を通り向かう。もう1つは十勝川河口の太平洋を目指して走り、それから襟裳岬に向かう。この2つを検討しましたが、この日は浦河泊予定で結構余裕があるので、後者で走ることに決めました。
天気予報は雨の懸念もあったのですが、結局降ったのは襟裳岬に着く前の工程で、パラパラ程度に振られたのみ。雨カッパを着る必要もなく、途中同級生はジンギスカンで腹を壊したと言いつつ、ハエだらけの公衆トイレで用足し。直後に大樹町のキレイなトイレ、イートインのある店でコーヒーを飲めたのですがね(笑)。大樹町はお祭りで、子供たちがハッピを着、やぐらや山車を引いていた。
広尾町の十勝港までは、いかにも北海道らしい直線の道。十勝港を過ぎてからは海沿いを波、その波の中で営む昆布漁を眺めつつ、軽快に走ります。4輪に前を走ってもらいましたが、車線変更する、追い抜く等、ソロでは常に考えつつ走っているのが、何も考えず景色と風を感じることに集中できる、また味わいの違うライディングを、楽しめたぁ。
北海道は4輪等で結構あちこち行った経験があるのですが、ぼくにとって襟裳岬は初めてだった。この日は風も強くなく、風景の遠くまで観え、その壮絶な景観を十分楽しめました。同級生は3or4度目とのこと。
岬で海をつくづくと眺め、お互いの写真を撮り合った後はラウンジで昼食です。先刻まで「腹の調子が」と言っていたくせに同級生は、ほっきの刺身丼。
ぼくは生ものは警戒心を持ち、つぶ貝丼(親子丼の鶏肉の代わりにつぶ貝のイメージ)を食した、旨かった。
食事後は津軽海峡寄りの海沿いを、えりも町を走り抜け、予約したホテルがある浦河を目指します。途中、様似でエンルム岬という、でかい岩山といえなくもない岬に寄り、階段を登ることに。
急な階段が多数あるので、ぼくは皮のブーツをスニーカーに履き替えて登りました。岬頂上は小ぶりだが相当高い。バイクや同級生の4輪が、こんな風に見えます。
海側は、港の風景と、外海の風景がキレイに見える。
ぼくらはそんなこんな海が造り出す雄大な景色を眺めつつ、「そういや高校1年の同級生に××という、様似出身の奴がいたよなぁ」「寮生活者であいつ都会っぽく気取ってたけど、こんな田舎漁港の出だったんだな」。何て会話をしていました。
この後は余裕で、14時頃には浦河の街中を通過。浦河神社が前日とこの日、お祭りとのことで、賑わっていました。北海道は9月に神社の祭りが多いのかな? 予約したホテルに今度はそれぞれシングルルームが取れていて、チェックインです。
<今回の初めて>
初めて観た襟裳岬は、雄大だった。4輪の後を走るのは初めてではなかったけど、楽ちん。
この日の走行距離:200km
主に聴いていた曲:SEKAI NO OWARI「LIP」&「EYE」