中味はさまざま
魚を例にとるとわかりやすい。
イワシは魚である。アジは魚である。タイも魚である。魚といえば、イワシもアジもタイも魚である。
ところが同じ字で、同じ読み方をしても、 その表す中味は様々である。
イワシはアジとはちがうし、アジはタイとはちがう。
それは人間が価値付けをして区別したり、 差別したりするので、違いがでてくるというのではない。人間の価値付けとは無関係に、個有の種として差異は存在する。
それでは、魚とは何を意味するのか。それは種の最大公約数的なものを意味し、その概念以上の何物でもない。