日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

自民党政治と官僚

2010年06月07日 | Weblog
自民党政治と官僚

現在日本の借金は1400兆円あるという。現在のGNPが40~50兆円だと言うから借金の大きさが判るというものだ。

戦後昭和30年代から60年代にかけて、冷戦の恩恵を受けて日本の国民総生産は2桁の成長を続けて、世界第二位の経済大国だと言われる迄にのし上がった。要するにそれだけ国は富んだのだ。
今日、少子高齢化時代に入り莫大な借金が残った。このツケはいずれ子や孫いやひ孫の世代までが背負い支払いを続けることになる。

一体こんな状態を作った原因はなになのか?アメリカのようにサブローン問題が生じていたわけで無し、一体国富はどこへ霧散して膨大な借金が残ったのか。

つらつら考えるに、これは完全に政治の舵取りが間違っていた結果だ。とすれば犯人は一体誰なのか。まさか農民が、漁民が、サラリーマンが、メーカーが食いつぶしたわけではあるまい。これは一重に政治家それと手を組んだ官僚の犯した罪である。

政治家なんてその道に精通したものが、その任に付くと言うよりは,もっと訳の分からない要素でもって、ことがきめられその任に付いた。従って官僚の智慧を借りなければつとまらない人間が大半だった。政治家の無能を利用して,官僚は自己保身と立身出世に浮き身をやつし、国民のうえに君臨した。

2桁の経済生長を30年も続けながら、借金で首が回らないような状態を作ったというのは,あきれるばかりの話で、その無責任さには開いた口がふさがらない。この責任は誰がとるのかと言えば、子や孫やひ孫達だ。

歴史的に見ると日本開闢以来2000年の中で最も繁栄したと思われた昭和時代に経済規模の拡大や国富を増やしたというのは、単なる見せかけか。それとも誰かが甘い汁を吸うようなシステムを作り、50年間にわたり、国富を食いつぶしてい行ったのか。

最悪だと思われるのは、日本の官僚制度だと思うし、そこにすくった官僚達ではなかったか。無能政治家を適当に操って官僚制に関わる人間の保身に全力を尽くしたのではないか。
自民党ではおそらく暴かれることのなかった官僚制度の自己本位制が暴露されて、今行政改革の一環として行われている仕分けを見ると、天下りと称する官僚がどれほどいるか。またそれによってどれほど税金が食われているか。

官僚集団と言えば、その代表格は東大法学部出身者であろう。確かに彼らは勉強は良くできた。しかしそれだけである。日本国を背負うという自負もなく、己の天下り先でごっそり税金を持っていく。何と卑しい人間の集団だ。本来公僕として、あるいは国家のリーダーとしてこの国を更に豊かにして国民生活に寄与するのが本来の姿ではないのか。

その本分からそれて、巧妙な天下りで税金ををかっさらえていく 。今それが暴かれて国民の批判の的になっているのは当然のことである。勉強は出来るが国家のリーダーとしては余りにもお粗末過ぎはしないか。こんな連中に日本国を任すわけにはいかない。

ここで官僚組織を変えるために東大法学部の採用を中止するか、極少人数しか採用しないか、厳しい倫理観を課して厳しくチエックして採用し、ためにならない人間は遠慮会釈無しに官僚という特殊な社会から放り出して、厳しいしごきを受けさせるか。
何か革命的チエックシステムを作らない限り、今でこそなりをひそめているが、嵐が過ぎれば、またぞろ自己のためにこの国を食い物にする輩が増えるに違いない。

東大は人間教育をしないところであると言われても仕方がない。頭だけが良くて人格的には並か並以下で有ることを、天下り官僚制度の実体をさらけ出して証明した。国民は今回の政権交代で良くその実体を知った。

東大法学部に対して世間は疑惑と嘲笑の目で見ていること、あるいは痛烈に批判していることを東大の教員は知るべきだ。まともな人間教育も出来ないところが一流大学それも日本のトップ校と思っているなら、それはおめでたい話で、まず世間の評価に耐えうる教育をすることが何よりも肝心だ。学生も教員も同罪だ。