太平洋から昇る朝日。
この日は田野畑で漁船に乗って北山崎の断崖絶壁を楽しみ、三陸鉄道で盛まで行き、その先の大船渡まで行って一泊する予定。まずはホテルの車で田野畑駅まで行き、売店に荷物を預かってもらってから乗合タクシーを待つ。
かわいい田野畑駅舎
ニックネームはカンパネルラ。宮沢賢治のエッセイの一部を石碑にしたものがあった。併設されている売店に荷物を預けて出てきたら、乗合タクシーが待っていてくれた。田野畑乗合タクシーは、三陸鉄道の発着に合わせてバスのように時刻を決めて運行している。あたしは田野畑でのいろんな観光の予約をした「田野畑ネットワーク」に時刻を指定して予約をお願いした。まずは「サッパ船アドベンチャーズ体験」のため机浜へ。
机漁港
地元の漁師さんが、サッパ船と呼ばれる小型の磯舟を操って、北山崎の奇岩の間や岩穴を潜り抜ける1時間のクルージング。この日はあたし達二人だけの貸切で、今朝ウニ漁に出ていたという船長さんの操船で海に出た。
荷物は最小限、救命具を着用して一人ずつ乗船
サッパ船de GO!
ウミネコがたくさんいた
ロウソク岩
中央右の小さい方の岩穴を潜り抜ける
抜けるとこんな感じ
ここは洞窟になってて
別名青の洞窟と言います、と船長さんがちょっと恥ずかしそうに教えてくれた
右には上を向いてるようなゴリラ岩
ところどころで船長さんが岩の名前や入江の名前を教えてくれて、岩穴の前で記念写真を撮ってくれたり、至れり尽くせりの1時間だった。海のアルプスと言われる高さ200メートルの断崖が連なる景勝地で、まずは真下からそれを仰ぎ見た。太平洋に面した三陸海岸が、こんなに静かな海だとは知らなかった(というか、こんな静かな日もあるということを知らなかったというべきか)。海も空もどこまでも青くて、そこを5人くらいで満員になりそうな船で進んでいく。こんな経験は他ではできないなぁと感動。
田野畑はスキューバダイビングもできるようだった。白亜紀の宮古層群が続く海底や三陸の海の生物が見られる、比較的浅いところを潜るダイビングだそうで、光が届かなくなると色もなくなる海、若い頃は30メートル潜ったとか、潜水夫じゃないんだからって感じのダイビングをしてたときもあったけど、基本あたしは浅いところのダイビングが好きだ。しかも地層!次回はスキューバダイビングに来なくっちゃ、と思った。その時には、今回シェフが東京に来てるため行けなかったロレオール田野畑で食事だな。
机浜からは再び乗合タクシーのお迎えで北山崎へ。ここにはビジターセンターがあって、展望台も3ヶ所ある。
ここで2時間過ごしてお昼を食べてから駅に向かう予定
タクシーの運転手さんからは、第2展望台がおすすめ、と言われたので向かうことにした。一番近い第一展望台でも十分美しいと思ったのだけど、第一展望台から363段降りるともっとひらけたところから断崖絶壁が見られます、とのこと。
でも、クマが出るらしい(笑)
だけど階段往復約800段の価値がありました〜
木漏れ日も気持ちよかった
民宿の食堂でウニ丼を食べて、散策して再び駐車場で乗合タクシーを待つ、つもりがタクシーが待ってた(苦笑)。2時間があっという間に過ぎるほど、景観に圧倒されっぱなしの田野畑村であった。
駅の職員さんは二人で売店も喫茶店も何役もこなしてた
ということで、ここからまた三陸鉄道の旅
東日本大震災の爪痕はまだあちこちに、考えさせられることもしばしばの3時間半
ホヤぼーや、おおふなトン(笑)などのペイントは
盛駅以南のBRTの車両
ここから約20分でこの日泊まるホテルの最寄駅(バス停?)へ。予約の時に送迎の車をお願いしようとしたら、BRTから1分ですのでそちらでお願いしますと言われてしまい「荷物あるんだけどな〜」と思ったのだけど、確かにこの距離ならBRTが一番便利。
部屋の窓から見える海、ホタテの養殖だそう
ということで、今日もよく遊びました。ちょっと付近をお散歩してお風呂に入って夕食、毎晩のように新鮮な魚介類、夏休みじゃ〜
人が溢れてる東京の大したことのないイベントも多いのにねぇ
地方はこれからもっと衰退しちゃうのかなぁ
どうにかしないとね。
やっぱりインバウンドの観光に頼るしかないのかなあ。
kebaさんの旅行記読むたびに、岩手行きたくなります。
天気に恵まれて本当に美しい景色、楽しいクルージングでした。
男の子にはおすすめな体験ですね。
あたしも主人と結婚するまでは岩手はノーマークでしたが、
行ってみるとなかなか味のある景勝地があり、
特に田野畑は、若い人が活性化しようといろんな体験を提供して頑張っていました。
国内の人に、もっと知ってほしい場所がたくさんありましたよ。
でも、小さな船で船酔いはしなかったですか。
船酔いさえなければ私も乗りたいです。
岩手県、宣伝が下手です。
もっと観光客呼べる筈ですよ。
なぎだったので船酔いの恐れはなし、でした。
ある狭い岩と岩の間を通り抜けた直後に、船長さんが、今年ここを通れたのは3度目、とおっしゃっていたので、
この日のあたしたちは、かなりラッキーだったんだと思います。
確かに岩手県、宣伝が下手です。
行くって決めた人がググればたくさん情報が出てくるしサービスも充実してますが、
どこに行こうかな〜と思っている人にはいまいちアピール力が弱いです、盛岡頼みなのかなぁ。