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知っ得・R5年一級建築士試験「建築法規」問題の要点整理⑩

2023-11-03 08:47:21 | ビジネス・教育学習
◇R5年(2023年)の一級建築士試験の問題と正答表が公表されています。
◇本ブログでは、R5年の一級建築士試験「建築法規」問題の要点を整理していきます。
◇試験問題を参照したうえで、本ブログの要点整理をご参照いただければと思います。
◇試験問題は「公益財団法人 建築技術教育普及センター」のホームページで確認できます。

◇No.24:都市計画法に関する文章問題の要点整理
 1.正しい。都計法4条11項、同法29条1項十一号、同令22条四号:法29条1項二号、三号に規定する建築物以外の建築物の改築で、「特定工作物」として定義されてい
  る「コンクリートプラント」は、改築の用に供する目的で行う開発行為については、許可を受ける必要はないと規定されている。
 2.誤り。都計法32条2項、同令23条三号かっこ書き:開発区域の面積が40ha以上の開発行為については、協議を必要とするものに、ガス事業法に規定する一般ガス導
  管事業者が含まれている。
 3.正しい。都計法29条1項ただし書き六号:ただし書きで、開発許可を必要としないものに「市街地再開発事業」が含まれている。
 4.正しい。都計法58条の2第1項、同ただし書き一号、令38条の5第一号イ:原則、地区整備計画が定められている地区計画の区域内においては、建築等の届け出義務
  (行為の種類、場所、着手予定日等)があるが、ただし書きで、政令(令38条の5)で定めるものは除かれており、建築物で仮設のものの建築が規定されている。

◇No.25:消防法に関する文章問題の要点整理
 1.誤り。消防法施行令11条4項、同19条:防火対象物で、屋外消火栓設備を設置することにより、屋内消火栓設備を設置しなくてもよいものは、2階以下の場合であ
  り、3階以下という記述は誤り。
 2.正しい。消防法施行令21条1項四号、別表第1(8)項:図書館で自動火災報知設備の設置義務があるのは、延べ面積500㎡以上のものである。
 3.正しい。消防法施行令12条1項四号、別表第1(5)項イ:2階建てから10階建てまでのホテルにあっては、6,000㎡以上のものにスプリンクラー設置義務を課してい
  る。
 4.正しい。消防法施行令19条1項、別表第1(14)項:準耐火建築物である倉庫は、6,000㎡以上のものに屋外消火栓の設置義務を課している。

◇No.26:「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に関する文章問題の要点整理
 ※解説では、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」を、単に「法律」と記述する。
 1.誤り。法律17条1項、主務省令114号第4条九号:「主たる階段は、周り階段でないこと。」として規制している。回り階段とすることはできない。
 2.正しい。政令18条2項四号イ:階段併設の傾斜路は90㎝以上でよい(条文参照)。
 3.正しい。法律16条:特定建築物である共同住宅(令4条九号)への努力義務の規定(条文参照)。
 4.正しい。法律16条:特定建築物である事務所(令4条八号)への努力義務の規定(条文参照)。

◇No.27:「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」」に関する文章問題の要点整理
 1.誤り。建築物省エネ法31条2項、同令10条2項:請負型規格共同住宅の特定建設請負業者に課している努力義務は、1年間で1,000戸以上であり、300戸ではない。
 2.正しい。建築物省エネ法11条、同令4条1項:特定建築物(非住宅)の建築主への基準適合義務である。
 3.正しい。建築物省エネ法40条、同令15条1項:条文通り(条文参照)。
 4.正しい。建築物省エネ法19条1項、同一号、同令8条1項:条文通り(条文参照)。

2023年11月3日 by shrs(シュルズ) 建築基準適合判定資格者、一級建築士
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