1825年(文政8年)の7月26日、うだる暑さの中、河端柳を吹き抜ける川風も一瞬とまる夕暮れ時に、
四世鶴屋南北作「東海道四谷怪談」が中村座で初演の幕が切られました。
そこで、7月26日は「幽霊の日」という記念日。
子どもの頃は夏になると怪談映画の特集があって、
やがてテレビでも夏の番組の定番になっていました。
やがてテレビでも夏の番組の定番になっていました。
昭和30年代にはまだ戦時中の建物も多く残っていて、
窓のガラスは割れたまま埃を被り、
ヒンジの壊れた穴の開いた板戸のドアが
生あったかい風にゆらゆら揺れていました。
その空き家に上級生から代々伝わる怪談話は、
血まみれの兵隊が呻きながら追いかけてくるとかだったかな。
真夏の夜の過ごし方は肝試し。
下級生は置いて行かれるのが怖いから、
泣きながら必死でついていきます。
探検、冒険、肝試し、
終わって帰る一人の夜道がまた怖いもんでした。
あの頃の街角を往来していた魑魅魍魎は
今はどこでどうしているんでしょうかねぇ?
昼ごはんの冷や素麺だけが今も我が家に続く夏の風物詩です。