確か、登山のはずだった。
だが、目の前にあるのは、「沢」だ・・・・・岩の集合体が、水曜スペシャル取材班に
「残念でした、バア~か。」と言わんばかりの自信満々の「岩」。
山と書いて石で「岩」、そうか、そういうことか!!!(昔の人はえらいなああ♪♪・・・)
と関心している場合ではない。
もし、ここにレフリーがいたら、レフリーストップになったに違いない。
セコンドからは、タオルが投げ込まれる。
だが、我々水曜スペシャル取材班は、戦いを挑んだ。
いくら、レフリーがストップをかけても
「アンタ、あっちに行っとき!!!」と、「レフリー、夜空の星になる」の巻くらいに、ぶん投げた。
上からは、ロープが下がってきている
これを掴んで上にノボレ・・・ノボレ・・・・ノボレ・・・そして、落ちろ。(笑)
平林隊長は、順調に、登っている。
一方、おいどんは、へたばって、何度も休憩。
この時の、BGMを募集したい。
そして、ロープのエリアをなんとかクリアした。
次に、目にしたものは、ステンレスの鎖だ(職業柄、どうやって固定しているかが、まず気になった、おそらくねじ込み式のアンカーだろう、サイズはM8程度と図面には書くと思う、設計値は知っているが、耐久性が問題だ)
絶壁だ。
子供が、ボーイスカウトで、山に登ってロープを伝って上に登る訓練をしていた。
大人心に、「いつ、役に立つんだろう・・・」と思っていたが・・・
「こ・こ・か!!!!」
そうか、そういうことか!!!(昔の人はえらいなあああ・・・♪♪♪)
と、また、関心している場合ではない。
この、天国への鎖をたどらないと、御先祖様に顔向けできない。
ただ、上を見て、鎖に魂を宿らせる。
そして、頂上が見えた。
もはや、二足歩行では、登れない
だから、「杖」なのだ。(2本ひと組)
つまり、四足歩行にならないと、登山はクリア出来ないのだ
隊長を除き他のメンバーは、這って行くように頂上に向かった(他のメンバーとはおいどん
しかいない)
ついに、頂上に着いた。
足は、震えがきていた、汗は、出るモノではなく体を覆うものだと実感する。
水曜スペシャル取材班は、初心者及び、喫煙者、及び、メタボには、難航不落と言われた東峰に登頂したのだ。(多分、厳密には違うかも?くわしくは山に聞いてくれ)
平林隊長から、一杯のコップを渡された。
「多分、おいしいと思うから・・・・」
モカだ。
ホッとコーヒーのモカだそうだ。
登頂して、霧がかかっていたが、下界を見下ろしながら飲むモカは格別だ。
きっと、コーヒーとはこんな時に飲むんだ。
それまで、コーヒーの味なんて気にしたことなかったが、こんなにおいしいコーヒーを飲むのは
初めてだ。
おにぎりを3個、ポカリ1リットルは、なくなってしまった。
自分でも、たったおにぎり3個で、ここまで登れるとは思わなかった。
でも、最後にこんなおいしいモカが飲めるなんて、夢にも思わなかった。
誰も、いない頂上。
でも、我々水曜スペシャル取材班には、大きな歓声が聞こえた。
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