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忌中払い その4

ご葬儀を執り行い、<忌中払い>は済みましたが、
正式には これから本当の7回の忌日が来ます。

前に、<忌中払い>は丁寧だ と申し上げましたが、
それは 日常生活と 本来あるべき宗教儀礼の間のジレンマに
合理的な折り合いをつけたものである
という事実は否めません。






〇〇家菩提寺として
喪主様はじめ 皆様にお願いいたします。

<忌中払い>は <忌中払い>として、
これから訪れる 初七日、二七日忌、三七日忌・・・には、
やはりきちんと 故〇〇様のご法事を営んで下さい。



何も、ただ今のように 皆さんが 一堂に会して、
私共僧侶を呼んで その読経に立会い、
皆で墓参りをして、清宴の場を設けなさい
と 申しているのでは ありません。



今日 お帰りになりましたら、
〇〇さんが亡くなった日から 七日ごとに 
カレンダーに印をつけて下さい。

そして、七日ごとに、
ご自宅に仏壇のある方は、朝晩 お線香やお茶を上げる時に、

お仏壇の無い方も 朝 カレンダーを覗いて気が付いた時に、

〇〇さんのご冥福を 静かに祈るという、
お一人お一人でできる 心のこもったお供養を
ぜひ していただきたいとお願い致します。





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いかがでしたでしょうか?

ああ、そういう習慣が 以前はあったな、とお思いになる話も
あったと思います。

本当に あっという間に 変わってきてしまいました。

こうして 私達の生活に合わせて 習慣というのは 変化していきます。

けれど、その根底にあった考え方は 変わりませんし、
また 変わってはならない、とも思います。



これから どんなふうに お弔いの習慣は 変わっていくのでしょうか?

どんなに習慣が変化していっても、
「弔う気持ち」だけは これからもきっと 変わらないと思います。



今日は、ここまで!


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