伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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気仙沼のFちゃんの思い出2

2011-03-20 01:07:35 | 親友・・・気仙沼の富美ちゃん
 バアちゃんは旅館の仲居さんをやっていた
人だったので躾は厳しかった。

 ジイちゃんも白いひげをはやしていて、少し
 でもFちゃんが学校の帰りが遅くなると、1
 時間も歩いて来て学校にどなりこんだりして
 いた。

 この猛烈教育ジイジだったジイちゃんが当時

 中学生だった私には怖い存在だった。


 ジイちゃんが学校にどなりこんで来るたびに
 Fちゃんは

 「ジイちゃんなんで来たの、恥ずかしいから
 早く帰ってよ・・・・」

 とむくれていた。


 今になって分かる・・・・ジイちゃんにとって
 彼女は宝物だったのだ。


 私の中学時代は、担任とウマが合わず、

 反抗的で、暗かった、おまけに文学少女
 だったのでしまつが悪い。

 常に自己の内面と葛藤していた。

 だか゛、私の横には常にFちゃんがいてくれ
 たお蔭で

 私の中学時代は救われた。


 人間って不思議なものだ

 大勢の家族に囲まれ、末っ子として育った
 私はその頃屈折していて

 ジイちゃんに翻弄され、その波の中に身を
 置いて生きていたFちゃんの方が、無邪気で

 素直に

 本当に素直に明るく、自分の運命と寄り添っ
 て生きていたのだから・・・。


 
 ふと、今考えると彼女はあまり人の悪口は

 言わなかったように思う・・・・。


 「そういう人間を私はもんくなく尊敬するなー」


 と昭南さんはぼつりとつぶやいた・・・・。





 Fちゃん春は着実に近づいていますよ

 福寿草もこんなに咲きました。




 これは水仙の芽でしょうか





 


コメント
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