伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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社会の窓

2018-12-30 12:30:45 | 元同僚
 今年のブログのアクセス数が一番多かった・・・というか

 常時アクセスされていたのが

 阿寒に果っ 北海道で一番古い小学校 そして

 ブラウンクラブという蟹だった。

 なので

 調子こいてブラウンクラブを何度も更新した。


 調子こく・・・と言う言葉が懐かしい・・・


 昔体育の若い教師がこの言葉をよく使っていた。

 「あいつまた調子こいている・・・」

 もちろん、生徒に対してですがネ

 ある日ジャージから着替えてスーツを着て

 授業をしている時に

 社会の窓が開いていた

 生徒は爆笑

 その日から彼はかわいそうに

 「チャック」と言われるようになった。

 陰でですがネ

 面と向かって言ったらゴッツンですよー。

 素朴で気のいい先生だった。

 どおしているかなぁー・・・・。


 校内暴力も一段落した時代のちょっとのどかな

 ヒトコマだった。
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ジャコシカ88

2018-12-30 11:21:40 | ジャコシカ・・・小説
 職安はいかにも失業者といった状況認識が必要だが、それがどうもしっくりこない。

 新聞広告も悪くないが、いちいち地図を頼りに訪ねるのがおっくうだ。

 やはり気分としてはぶらぶらと歩いているうちに、求人の貼り紙を見付けて、ふらりと入るのが

いい。

 そうなるとやはり繁華街か。

 ただしこの場合、職種のおおよそは決まってくる。店員か皿洗いか、掃除係兼雑用下働きだろう。

 何せ何の経験も技術もないのだから、やれることはおのずと決まってくる。

 この際、社会の下積みか裏方辺りから始めるのが、現実的であり相応(ふさわ)しい。

 もちろんそれには何の不足もない。

 そんなことを札幌までの道中で、茫と考えていた。

 上野から東北本線の鈍行列車に揺られて一昼夜をかけ、札幌に着いた時は日本も広いと実感した。

 札幌の駅舎を背にして立った時は、まだ汽車の揺れから抜け出せず、地面が揺れている。

 その揺れが妙に嬉しい。

 「よし、ここまで来ればこっちのものだ」

 何となくそんな気分になっていた。

 疲れているのに、その気分的勢いを駆って、この北の都一の商店街狸小路に向かい、そこでまだ

まだ旅行気分の昼食を食べ、それからいよいよ狙いを付けた歓楽街すすき野に足を伸ばす。

 夕刻にはまだ間のある今時が、様子見には良い頃合いと、いかにもそれらしい灯の入らぬ楽屋裏

のような通りを歩いていたら、早速求人の貼り紙を見つけた。

 結構大きな構えの居酒屋風の店の入口には、準備中の木札が掛けられているが、ガラス戸越しに

見る店内は明るく、店員が忙し気に動き廻っている。
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