心の旅紀行

人の生き方を追及していると自然に世界に通用する法が見つかります。kiko

世界は小さくなった

2022年05月14日 | 世界

現代知識は世界政治を行う力を持っていると思うのですが、各国政治家などが小心翼々のため、世界でまとまった行動がとれません。

新型コロナウイルス対策の失敗がいい例です。世界保健機関(WHO)は、世界のウイルス感染症の専門家を集めて情況把握をし、最善な対策を打ち出すことができず、各国政治家・専門家の反論があったりしてしっかした指導をすることができませんでした。

大きく分ければ、ゼロコロナ(Against corona)の国と、With coronaの国に分かれてしまいました。

ゼロコロナの国は、人的交流を押さえるとともに、積極的に感染検査を行い、感染者を隔離治療することで見事にコロナを克服しました。

一方、With coronaの国は、人々が免疫を持つことを期待しました。非常に多くの感染者、死者を出しました。With coronaは失敗に見えました。

ゼロコロナ国もWith corona国も人的交流は押さえてきましたが、交流ゼロは不可能です。

With corona国で新感染者が多発するのでどうしてもゼロコロナ国にコロナが入ってきます。とうとうゼロコロナ国でも新感染者が多発するようになりました。しかしゼロコロナの方針を変えず、コロナ対策を厳しく行うので人々が生活困難と感じるほどになり、経済に悪影響が出るようになりました。

今日においてもWHOは各国指導力を持つことができず、各国ばらばらのコロナ対策をやっています。原因は世界から有能なウイルス感染症の専門家を集め、情報データに基づいて各国政治家・専門家を納得させることができる対策を打ち出すことができていないことにあると思います。

世界は小さくなりました。新感染者が少ない段階ですべての国がゼロコロナ対策、ワクチンの接種を重視していたら世界がいつまでもコロナ禍で苦しみ続けることはなかったのではないでしょうか。ゼロコロナ国の成功体験を世界も享受できたのではないかと思います。

何事も問題が小さい段階に解決することがだいじです。新感染者が少ない段階でWith coronaは問題を大きくすることになったと思います。

世界のウイルス感染症専門家は、改めて国をこえて結集して、各国を説得できる対策を打ち出せるよう協力してほしいと思います。

(注)今後、ウイルス感染症は、戦争よりこわい人類の敵になると思います。戦争はアメリカのアフガニスタン戦争・イラク戦争・シリア内戦介入やロシアのウクライナ戦争の失敗が教訓となり、世界の人々・国々は一段と戦争回避を重視するでしょう。軍事力競争論、軍事同盟論は愚論です。発想が古すぎます。小さすぎます。非人間的です。不経済です。国は行政区、戦争は犯罪。これは世界に通用する法です。

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ロシアは時計の針を左に回したが、その状態は続かない

2022年05月14日 | 世界
ロシアのウクライナ戦争でアメリカ新同盟、NATO、G7などの時代遅れの体制が強化されましたが、この体制は将来性がありません。
 
日本の幕藩体制は明治維新を実現する力があったでしょうか。当時の世界の新動向に刺激を受けた人々(有志)が幕藩体制では日本は危ないと危機意識を持ち、幕藩をこえて新日本づくりに歩み出しました。試行錯誤の混乱状態を乗り越え、次第に有志の思考が一点に絞られて来ました。大きな新しい流れについていけない将軍、藩大名は新しい流れに呑み込まれました。
 
世界も同じです。世界の人々は、強大国中心論、同盟論に限界を感じ、多くの有志が現れて国をこえて、世界のあり方を模索しています。強大国の政治家も弱小国の政治家も、保守で、新世界づくりなど到底考えることができません。
 
脱炭素を考えてください。どこかの国が主導したのではありません。世界の気象変動の専門家が国をこえて情報データに基づいて原因を論じ、論が収斂して、大気中の炭酸ガスやメタンガスの増加ではないか、海面が上昇する、温暖化が進む、大雨が降り、洪水が町を襲うなどの予測が出され、国の政治家もこれは一国の問題ではない、すべての国の問題と否応なしに認識させられ、専門家の結論に動かされるようになりました。
 
強大国が威張ってもどうにもならない世界の新しい動きがおこっています。活躍するのは国の政治家ではなく、国をこえて活動する有志だということがわかります。
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