軍事力強化論、同盟論が問題解決になっていないことは明白です。ウクライナの被害が大きすぎます。
一番重要なことはプーチンロシア大統領のような時代遅れの戦国大名が育たないような世界をつくることです。戦争が始まってから戦国大名の牙を抜くのでは遅いと思います。平和主義者・国は、プーチン大統領の思考を調査研究し、危険度の高い権力者政治家を見抜き、戦争への道を歩ませないように誘導する方法を考え出すといいと思います。
次はウクライナの政治を調査研究し、どうしてロシアの侵攻を受けたか解明するといいと思います。ロシア系国民がウクライナ国民で満足しているような、民族をこえる政治ができていたでしょうか。ロシアとの交流を重視した外交ができていたでしょうか。分離派武装組織が小さい段階でロシア系対策と組織対策を行い、ロシアが分離派を軍事支援する策謀をとらないようにしていたでしょうか。ウクライナ民族主義的政治を行い、ロシア系が疎外感を持ったということはないでしょうか。
次はロシアがウクライナ侵攻計画を進めていることを察知したときの対応です。NATOに加盟できるとの見通しは甘かったと思います。アメリカの対ロシア戦略に乗り、アメリカの協力を受け、防衛戦争の準備を行い、中途半端は防衛力で防衛するはめになったのではないでしょうか。ウクライナはアメリカの軍事支援があれば防衛に成功すると思ったのではないでしょうか。
現実は国境を突破され、ロシアによる無差別攻撃を受け、国外へ避難した人500万人以上、多くの町が廃墟になり、避難しなかった住民がロシア軍人に殺されるなど戦場地獄となり、長距離ミサイルなどでウクライナ西部の町まで攻撃を受け、ウクライナ産業が麻痺しています。
ウクライナ軍は強い、ウクライナは勝つという情報がウクライナ側から流れていますが、実は戦争は長引きそうです。ロシアは核兵器を使うと脅し、アメリカの参戦を防いでいます。ウクライナもロシアも消耗戦を続け、戦力が底をつくでしょう。すでにアメリカの軍事支援も底がつき始めています。戦線が膠着し、ウクライナ不安が続きます。現在の戦線で停戦となり、停戦ラインがいつまでも続くような事態になる恐れが大きと思います。
到底ウクライナの防衛戦略がよかったとは言えない結果です。国民の命と資産(含事業・仕事・生活)を守ったとは言えません。
ウクライナとしては防衛戦争に突入する以外に方法はなかったというのは現状肯定思考だと思います。
かつて日本がアメリカと戦争し、アメリカ軍の無差別攻撃を受け、原爆を2発も食らう結果になったとき、日本軍は徹底抗戦と叫んだが、軍人の中にも徹底抗戦は無理無駄と判断する人がいて、天皇を含む戦争継続反対派に協力し、アメリカの停戦条件(無条件降伏)をのみ、戦争継続をやめました。賢明な判断であったと思います。
戦後75年もたったのに在日アメリカ軍が存在するという屈辱的状態が続いていますが、国民の命と資産は守られ、一時はアメリカに肉薄する経済成長をとげることができました。徹底抗戦したら、日本は廃墟となり、アメリカとロシアにとられたと思います。日本人が激減し、日本の南はアメリカが植民し、北はロシアが植民していたでしょう。
第二次世界大戦でドイツがヨーロッパ大陸の隣国に電撃的侵攻を開始したとき、隣国は、防衛戦争の限界を知り、ドイツの侵攻をゆるしました。ユダヤ民族ジェノサイド、ドイツに服従などの悲劇を味わいましたが、国民の命と資産は守られました。不戦国の生活水準は今日もトップクラスです。事業・仕事が崩壊することなく、続いたからだと思います。
戦争に勝つことではなく、いかに国民の命と資産を守るかが重要です。