「あ~、シュンスケがエスパニョールに行って野球のチーム組めなくなっちまったぜ。あと日本人が少ないとなると朝野球でも厳しくなるな。シンジの野郎もドイツに行っちまったし…」
「まだ俺がいますぜアレックスさん。『サムライ・ユベントス(球団名)』は全員サッカー選手だから運動神経いいですからまだ戦えます」
「そうだな、俺たちハラキリ(何か勘違いをしている)だもんな!さ、華麗なゲッツーの為にランニングで足腰を鍛えるぜ!」
「アレックスさん!今日新しい人くるみたいだからとりあえず誘いましょう!っていう間に来たみたいです」
「み…みなさんこんにちわ。オランダのVVVフェンロから来ました本田啓祐です。ホンダといっても車のHONDAじゃありません。左近さん、すいませんが通訳お願いします。まだイタリア語喋れないんですよ」
「おう、俺が部長…じゃなくてキャプテンのデルピエロだ。よろしくな。…ホン…ダ…?サコン、こいつは何て行っているだ?」
「俺は日本人だからサッカーじゃなくて野球が大好きだぜこの野郎、って言ってます(イタリア語)」
「おお、天の助けとはこの事だ!ケースケ!お前はシュンスケの抜けたサードをやってくれ!よし、これで朝野球も絶好調だな!」
「よーし!練習だ!ほれサコン(シュッ)」
「ほいさっ、ほいズデノ(グリゲラの愛称)」
「あいよ!うりゃ~」
「おいグリゲラ!野球のボールは人に投げるもんじゃねぇ」
「俺も混ぜてくれるかい?」
「シェバ!!よーしいいだろう、バックホームだ!」
ズサーッ!
「セフ!セーフ!!セェェーーフ!!!」
「ヒャッホォォー!俺も野球やろっかな~、ジャニーズはダメだった事だしな」
「よーし、次は打たせて取る練習だ(左近がいろいろ教えたようです)、テメェら守備につけ~!」
「え?なんでこの人たち野球やってんの?ここユベントスだよね!?」
一方、俊輔はスペインの記者団に対して
「ユベントスとエスパニョールの最大の違いですか?そうですねぇ、ユベントスはサッカーの他に野球をしたりローラースケートでダンスしている事くらいですかねぇ」
久々にサッカー1本で出来る事の喜びを感じていた。