大阪の手形交換所閉鎖

2022-11-02 18:18:59 | 日記
 大阪市にある手形交換所が今日で閉鎖されて143年の歴史に幕を下ろした。代金決済の方法が電子化されて最近は手形発行が激減している。ほとんどの決済方法が期日キャッシュと言って手形の支払期日つまり決済日の日の現金を振り込む方法に変化している現状がある。支払う方も印紙代が軽減されまた手形発行業務も不要になり支払期日ごとにコンピューターに打ち込んでおけば自動的に決済が完了するものである。手形には約束手形と為替手形があって印紙代を逃れるために為替手形を使用する取引先も少なからずあった。印紙は手形発行者が負担すべきものだが為替手形の形式上支払人は引き受け欄の署名捺印で済ませあたかも手形発行人を指名してそれに負担させようというものだった。
  手形交換所は全国に179か所あった。日本最古の交換所が1879年(明治12)に大阪で開所した。手形には約束手形と為替手形があり印紙代を節約するために為替手形を利用する取引先があった。手形用紙はそれぞれ企業のデザインに任されていて用紙サイズもマチマチで交換所での業務に支障を来すとかで銀行発行の統一されたものにされた。手形発行業務のはそれなりに人手がかかるものだ。金額印字に支払い先の記入、支払期日振出日の記入と収入印紙の貼付などなどだ。デジタル化の昨今でこのような作業も時代にマッチしないものと言えよう。手形交換所の閉鎖は時代の波と言える。



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