日銀は24日に政策金利を0.5%に引き上げを決定した。日銀総裁の植田氏も今後も逐次引き上げを示唆した。0.5%となるのは2008年10月以来の17年ぶりであるが、実感としてはまだまだと言えるのではないか。失われた30年と言われる0.75%の実現に向けて更なる引き上げが待たれる。ひとことで30年というがこの間に得られたであろう所得はどれほどのものになるのであろうか。
石破総理は「令和の日本列島改造」を主眼とする施政方針を打ち出した。近代工業社会を目指してきたこれまでの日本はジャパンアズナンバー1と世界中に言われるように一応その目的を達成したが、国民にとってはその達成感が実感として無く日々の多忙な生活の中で苛立ちを覚えてきた。その原因というのが「楽しみのない世の中」だという。これは故堺屋太一氏が多くの書物ほかで唱えてきた持論であった。石破総理はこの故堺屋氏の論を踏まえて地方創生、東京一極集中政策を改め地方分散社会に、そして多様な豊かな社会に変化すべきとして「令和の列島改造」を打ち出したのだ。大阪府知事の吉村氏も同様な考えのようで大阪関西万博はこれの起爆剤になるであろうという。
近代工業社会から決別して金利ゼロ時代から金利のある社会へとそして新しいソフトの時代へ時代は確実に移り変わってゆくような気がする。
お隣の国中国は今、近代工業社会構築のために猛烈に驀進しているようだ。まさに日本の明治維新直後のように。
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