映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

プリンセス・シシー(1955年)

2024-12-04 | 【ふ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv12790/


以下、「ロミー・シュナイダー映画祭2024」のHPから内容紹介のコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。

 お転婆娘シシー(ロミー・シュナイダー)が、オーストリアの皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(カールハインツ・ベーム)と出会い、ヨーロッパ一の美貌と謳われた皇妃エリザベートとなるまでを描いたプリンセス・ストーリー。

 撮影当初16歳のロミーのチャーミングな魅力満載ながら、後の大女優の片鱗も垣間みえる。宮殿やドレスなど19世紀の宮廷生活を再現した豪華絢爛な世界が圧巻。欧州各地で大ヒットを記録、自由奔放なシシーを演じたロミーは一躍アイドル的女優となった。

=====ここまで。


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 ロミー・シュナイダー映画祭2024にて鑑賞。本作のほか、「最も重要なものは愛」(1975年)、「デス・ウォッチ」(1980年)と本邦初公開作2本も上映されたのだが、これらは見逃してしまった、、、うぅ、ガックシ。まあでも、来年あたり早稲田でかけてくれないかしら、、、と淡い期待。

 本作は、日本でも制作から数年後に公開されており、今回は、リマスター版(?)のようで、映像はとてもキレイだった。

 内容は分かっていて見に行ったわけだからケチをつける気はないのだけど、まあ、、、ロミーの美しさや豪華な衣装以外は、映画として見どころはほぼナシ、、、という感じで、正直、若干退屈だった。ロミーが死ぬほど好きな人なら楽しめたのだろうけど、私はそこまでのファンでもないし。

 撮影当時16歳というだけあって、ロミーはピチピチというよりパツパツという感じだった。あー、10代っていろんな意味でこんなんだよなぁ、、、と(遠い目)。

 自然や動物を愛し、自分に正直で、天真爛漫でお転婆で、、、、って、まるで少女マンガのキャラなんだが、まあ、本作はそういう映画なのだからしょーがない。

 見ていてどうにもストレスだったのは、夫となるフランツ。演じるカールハインツ・ベームは、お世辞にも高貴なお方には見えず、ちょっと品の良い兄ちゃんで、ロミーもあんなだから、高貴な方々のラブロマンスというよりは、舞台も山や川といった自然が多かったせいか、田舎のお金持ちの坊ちゃん・嬢ちゃんの恋物語にしか見えなかった。

 それは良いのだが、本来の婚約者であるネネ(シシーの姉)を万座の中で辱めるという、高貴なお方とは思えぬ暴挙に出る。大勢の貴族たちが集う婚約お披露目のパーティで、ネネの前を素通りして、シシーにブーケを渡すというその短慮な行動に、かなりゲンナリした。私がシシーだったら(という仮定が図々しいとか言わないでね)、このフランツの行動で一気に冷めたと思うなー。自分の姉を公の場で悪意なく侮辱するような無神経なヤツは嫌いだ。

 ……でもこれ、あながち映画の中のフィクションとも言い切れないらしいのよね。実際、フランツはネネには見向きもせず、シシーにばかり熱視線を送っていたというのだから。惚れるのは仕方がないけど、人の気持ちをもう少し考えてはどうか、、、とも思うが、実母にかなり抑圧されてきた彼にしてみれば、母親が強力に推してくる女なんか“ケッ、、、”って感じだったんだろうな、というのもまた容易に想像がつく。

 そのネネは、激しく傷つくものの、気高くプライドを守って取り乱すことなく、シシーに当たることもなく、別の幸せを手繰り寄せていく様は素晴らしい。マザコンのフランツなんかと結婚しなくて良かったよ、と思ったわ。

 というわけで、見ていてちょっと引っ掛かったのはそこくらいで、あとは、、、、まあ、パツパツなロミーちゃんをひたすら見ておりました。

 本作を見たのは今回初めてなのだけど、若い頃に見ていたら、もう少しポジティブな見方をすることができていたのかも。イロイロ修羅場をくぐって来たら、甘い砂糖菓子みたいなロマンス映画を見ても不感症の如く、能面なまま鑑賞して終わってしまった、、、ごーん。

 他の2作品、見たかったなぁ。かえすがえすも残念。

 

 

 

 

 

 

 

シシーの母親を演じたのは、ロミーの実母マグダ・シュナイダー(あまり似ていない気がした)。

 

 

 

 

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4 コメント

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アイドルは少女漫画の世界へ (amore)
2024-12-05 02:00:46
ロミーの出世作で、ロミーのファンなんですが、これは観ていません。しばらく前に現代風にアレンジしたテレビドラマ『皇妃エリザベート (The Empress』を少しだけ観ました。ロミー版を観た人やロミー版が好きな方は、ドラマの主役の女優にびっくりするかも。ロミー版を観てなくても、私は驚きました。

トルコ人とドイツ人のハーフで、とてもエキゾチックな顔立ちなんですが、何と言ったらいいのか…彼女の野蛮な雰囲気が(あ、言っちゃった)どうにも好きになれず、途中で脱落しました。フランツを演じた役者はなかなか良かったのですが…。

因みにロミーと実母は、宮沢りえと実母のような関係だったようですね。
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Unknown (すねこすり)
2024-12-06 23:16:00
amoreさん、こんばんは!
トルコとドイツのハーフって、しかも后妃を演じるって、なかなかスゴいですね。
前にドイツ映画「女は二度決断する」を見た時に、パンフに、ドイツでのトルコ移民の差別はなかなかエグいというようなことが書かれていて、ベルリンに行った時にアテンドしてくれた方(日本人)も似たようなことを話されていました。
ロミーシシーは、もう絵に描いたようなお姫様で、心の汚れ切ったオバハンには絵空事にしか見えず、キレイねぇ〜、、、で終わってしまいました(^^)
ロミーママ、やはりそうですか。何となくそんな感じを受けました。
りえちゃんもロミーも、なかなか大変な人生で、強過ぎる母親の影響って想像以上に大きいのかもですね。
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女の子はみんなプリンセス♬ (松たけ子)
2024-12-09 00:26:08
すねこすりさん、こんばんは!
ロミー映画祭、2作品は観られず残念でしたね。チャンス再来を信じて🎅
ロミーのシシーは、ほんともうピチピチキラキラ。アイドル映画なので、まああんなもんでしょう。衣装とかお屋敷お城とかが豪華で美しい時代劇が好きです。
同じロミーでも、シシーがカルピスなら、ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」のエリザベートは高級ワインでしょうか。天真爛漫なお姫様シシーが後年、愁い深い貴婦人エリザベートになる、と思うと感慨深いものがあります。
私も皇妃エリザベートの皇帝フランツ、好きです!イケメンだから(笑)。りえの旦那が苦手です💦
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Unknown (すねこすり)
2024-12-09 22:17:41
たけ子さん、こんばんは☆
このロミーと、ルートヴィヒのエリザベート、リアルな変化かも知れませんね。
パツパツのロミーも可愛いけど、私は憂を帯びたロミーの方が好きです。
他の2作品は本邦初公開だったので是非見たかったんですよね。
ハーヴェイ・カイテルと共演していたとは。
りえの旦那って誰だっけ?と一瞬考えてしまった!貴乃花?な訳ない!!
彼の出ている舞台、前に観に行きました。
私のお目当ては堤真一だったんですけど、りえダンのせいかどうか分かりませんがチケ取りがいつになく大変でしたヽ(´o`;
謎な人気です。
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