先日の上記の題で投稿しましたがその続きです。フランコ総統の独裁の基本には次の思想があったと書かれていました。それは彼は極端な社会主義・共産主義嫌いだったことです。スペイン内戦当時のスペイン第二共和国政府を構成していた政治勢力は共和行動党、社会党、急進社会党などの人民戦線派と呼ばれた左派=共和派が多数を占め、右派は少数派であった。フランコはその共和政政府に対してクーデターを起こした。そしてフランコが . . . 本文を読む
私は今この本を読み始めている。『現代スペインの歴史』と『スペイン現代史』である。前者の著者は碇順治氏という元外国官の方である。後者は経済学を専攻する三人の研究者と歴史学を専攻する一人の研究者による物である。さてスペイン現代史を見るとき、最も長く政権の座に座り続けたフランコによる独裁政治がなぜ可能であったのかの視点を外すわけにはいかない。1937年に始まったスペイン市民戦争で共和国政府に勝利したフラ . . . 本文を読む