2月24日はロシアがウクライナに武力侵攻してから2年が経過した日であった。その二日後の2月26日にスウェーデンのNATO加盟がハンガリーの議会により承認されたとのニュース報道があった。ノルウエーはNATO設立時からの加盟国でありフィンランドは2023年4月に加盟したのでスカンジナビア半島の3国のすべての国がNATO加盟国となる。
プーチンがウクライナに侵攻した理由の一つに、NATOの東方拡大を阻止しようとの思惑があったといわれているが、プーチンの対外戦略はウクライナ侵攻の意図とは逆にNATO加盟国を増やすという結果を招いてしまったようだ。これによりNATOは去年加盟したフィンランドと合わせて32か国となった。また加盟を希望する国として次の国がある。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア、そしてウクライナも将来的に加盟を希望するといわれている。ウクライナの加盟はNATOの規定(紛争当事国は加盟できない)によりすぐに実現できるとは思えないが、ウクライナ戦争が終結すれば、加盟の俎上に登ってくることはあり得るだろう。
このようにNATO加盟国と加盟希望国が増えていることを見ると、国の対外戦略の難しさを思ってしまう。何事においても言えることだが、目先の利益を得ることにこだわって将来に得るだろう大きな利益を失ってしまうことはよくあることだ。
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