在郷の写真家、大野源二郎氏が亡くなったとの新聞報道があった。表題の新聞記事がそれである。大野氏の作品に「おばこ」がある。次のものである。この写真は写真展で高く評価され、それを知った写真家、木村伊兵衛が同じモデルを使って撮ったのが「秋田おばこ」である。2021年に「木村伊兵衛回顧展」が秋田市の美術館で開かれた。次の画像はその時のチラシである。このチラシに使われたのが有名な「秋田おばこ」なのだが、その . . . 本文を読む
『木村伊兵衛回顧展』が今週末(11月13日)から秋田県立美術館で始まる。木村伊兵衛といえば日本を代表とする写真家でライカ使いの名手とも言われている。「回顧展」と銘打っているからには氏の作品のほとんどが見れるだろうと期待しているのである。さて、貰ってきたチラシに次の写真があった。この写真は戦前の沖縄で撮られたものである。当時の沖縄の人々の平穏な暮らしぶりがうかがえるのどかなスナップである。この写真が . . . 本文を読む
先日のテレビ番組「日曜美術館」は写真家の奈良原一高(ならはらいっこう)の特集であった。奈良原一高という写真家がどんな写真を撮ったのかが気になる。番組の冒頭で紹介された写真は左に緩くカーブした通路のような光景を写したものだった。番組の解説でその写真が炭鉱のトンネルを写したものであると言われなければ、それが何を写しているのかはわからないだろう。奈良原の作品が発表された時、土門拳は次のように作品を評した . . . 本文を読む
秋田市の公民館では市民の手になる文化サークルがいくつかあります。数ヶ月前から友人に誘われて、写真のサークルに行っております。11月3日は文化の日ということで、市民サークルでの発表展示があったのです。私も写真を展示してみたのです。表題の画像がその時の私の写真です。3点を出すように言われていたのですが、中々いいものが手元にありません。新しく写真を撮りに行く余裕もないので、手元にあるものから選んだのです . . . 本文を読む
きょうは表記の事について考えてみました。白黒写真については今さら説明は要しませんね。カラー写真から色の情報を取り去った後の画像ですね。言葉を変えれば明暗だけを備えた写真です。カラー写真が発明されるまでは写真と言えば白黒だけしかありませんでした。カラー写真以前の白黒写真では「明度」のみに反応する感光剤がフィルムに塗布されていたのです。さて、ここで抽象絵画と呼ばれている絵画を見てみましょう。これは抽象 . . . 本文を読む
flickrと言う写真投稿サイトがあります。ここのサイトには腕に覚えのある写真家(愛好家も含む)の作品が投稿されています。
おそらく、全世界からの写真が投稿されているかと思います。そしてその作品のレベルが高い事で知られています。
わたくしは、それらの作品を見てみたいと思い、flickrに登録をしてみました。
flickrはアメリカのサイトなので、使われている言語は当然のことながら英語です。
試 . . . 本文を読む
写真を美術の一分野と考えるならば、絵画と同じように平面の美術と言えます。
それに対して、建築や彫刻とオブジェなどは立体の美術と考えることが出来ます。
実世界に存在するものは印刷物や映画のスクリーン、テレビの画面などを除けば必ず3次元の立体として存在しています。
この立体物を平面上に描こうとしたのが言うまでもなく絵画や写真、そして映画などであったのです。
人物の肖像画、風景や静物を描写した絵画にお . . . 本文を読む
きょうは、少し暇な時間が出来たので、相変わらずしょうもない事を記事にしたいと思います。
しょうもない事なので、何の役にも経たない事は、本人もわかっているのです。
さて、それは何かというと、画家と写真家との違いです。
ここで写真家と言うのは、実際に写真をカメラで撮っている人の事です。
写真を撮らない写真家なんているのかとお思いの方もおられるかもしれませんが、実はいるのです。
それは、写真のデーター . . . 本文を読む
わたくしはそんなに機会があるわけではありませんが、人物を対象に写真を撮ることがあります。
それは一つには光景の中に写り込んだ人物の場合があります。
例えば次ような写真です。
旧い木造の小学校の廊下を写したものです。奥に人物のシルエットが写っています。
この場合は光景の一部として、人物が存在しています。
また、次の写真も同じ類のものです。
スマホを片手にした人物が絵灯籠の中の美女を写真 . . . 本文を読む