ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「初詣」を「終い詣」にしないためには

2024年01月11日 15時42分16秒 | ことば
一年の最初に行うことを「初○○」と言う。、「初詣」「初夢」、「初売り」、「書初め」などが思いつく。この中でも「初詣」は年が改まると最初に行われる寺社に参拝する行事である。参拝する人々は今年一年の安寧や繁栄を願って神社に鎮座する神にそれを祈願するのだ。さてその年の最初に詣でるからそれを「初○○」と言っているのだが、初詣を文字通りに「初」詣にしたいのなら、その人は年間に2回以上は参拝しなければならない . . . 本文を読む

「不要不急」とは?

2021年04月18日 20時46分37秒 | ことば
ここ一年ほど「不要不急の外出を控えてください」という言葉を毎日のように聞く。私は出かける用事がなければ何日でも家に閉じこもっていても、ストレスなど感じない鈍感なのでなんの不都合もない。しかし、どうにも抑えきれずに出かけてしまう人もいるようだ。そのために失職する議員もいた。 さて、不要不急とはなんだろうか。不要とは必要でないことなのである。不急とは今、急いでそれをしなくても良いということである。不 . . . 本文を読む

コロナで知った外国語

2020年07月27日 07時32分49秒 | ことば
この度のコロナ禍であまり聴き慣れない外国語がいくつか、が出てきました。まず最初は、パンデミックでした。これは「世界的大流行」の意味でしたが、それに至らない規模の流行には、endemic (エンデミック)やepidemic (エピデミック)がありますが、こちらの言葉は「パンデミック」ほど流行りませんでした。次の言葉は「ソーシャル・ディスタンス」【social distance】です。これはなんとなく . . . 本文を読む

「ポスト〇〇」ってどんな意味?

2020年05月15日 20時14分00秒 | ことば
「ポスト〇〇」という言葉があります。例を挙げてみます。「ポストモダン」は日本語では「近代以後」の意味で、主に建築・美術・文学などの分野で近代合理主義を超えようとした思潮や様式を指します。また、「ポスト安倍」 などの言葉を聞くこともありますね。これは安倍首相の後釜は誰になるのかの意味ですね。さて、「ポストコロナ」という言葉を最近、聞くことがあります。この言葉は「コロナが収まった後」を意味するとともに . . . 本文を読む

わたくしは『不戦の誓い』をしない。

2019年08月16日 14時27分56秒 | ことば
昨日は74年前に日本がポツダム宣言を受諾しそれが昭和天皇により国民に告知された日でした。この日を終戦記念日と言っております。これによりいまの日本の社会の基本的な構造が形作られました。この日を記念して各地で「終戦記念」の式典が行われました。そのような場で言われる言葉に「不戦の誓いをあらたにする」があります。「不戦の誓い」とは「決してあのような悲惨な戦争は行わない」と意思を表明することだと理解できます . . . 本文を読む

「野心家」になろう

2019年07月14日 06時59分59秒 | ことば
人は何かしらの事についてのぞましい状態を考えることが出来ます。子供の成績が向上することを願う親がおります。適齢期になっても結婚しない娘に良い伴侶が現れることを親は期待したりします。また大人は将来何になりたいかを児童に聞いたりします。それらののぞましい状態になることを願望と言っております。さて、それらをかなえるために人はどんな事をするのでしょうか。どんな心構えで願望に向かうのでしょうか。寝る前に神様 . . . 本文を読む

「価値観の共有」って何のこと?

2019年04月14日 20時28分15秒 | ことば
私たちの日常でよく聞く言葉に「価値観」があります。「あの人とは価値観が合わないので、とてもついてゆけないわ」とか「価値観の共有を通じて、両国の親交と理解を深めてゆこう」などと外交交渉の中で言われることがあります。さて、ここで言われる「価値観」と「価値観の共有」は何であるのか?を改めて考えてみたいと思います。『ある状態が他のものよりも好ましいと思う一般的な傾向を、価値観と呼ぶ。』一般には価値観は上記 . . . 本文を読む

「働き方改革」から連想すること。

2019年04月07日 10時22分35秒 | ことば
「働き方改革」の言葉からどんな事が連想できるのか、遊んでみました。思いつくまま挙げてみましょう。「働き方」の対義語として挙げられるのは、「遊び方改革」でしょうか。「学び方改革」もあります。学び方は長寿社会では大事なことです。学ぶことを学校だけに任せるのではなく家庭や地域で年齢を問わない「学び方」が問われていると思われるのです。年齢や分野にかかわらず何かを「自発的に学ぶ」事が「学び方改革」だと思うの . . . 本文を読む

「令和」の変換はすぐにできた。

2019年04月01日 13時44分10秒 | ことば
新元号が「令和」に決まったので、試しにパソコンでどのように変換されるのかを試してみた。reiwaと打つとまず出てきたのが「例話」であり第二候補が「令和」であった。「令和」が新語であるのは明白なので、第二候補になること自体が不思議なのだ。IMEの辞書は即座に新語に対応されているのであろうか。とても不思議に思ったのである。ちなみにアンドロイドスマホとアイパッドでは「令和」と言う語は出てこなかった。きょ . . . 本文を読む

『お天気がよすぎる独りぼっち』

2019年03月30日 19時31分49秒 | ことば
表題の言葉は種田山頭火の句である。山頭火は漂泊の俳人と呼ばれている。 お天気が「良すぎる」ので「独りぼっち」さを余計に感じてしまうというのがこの句の常識的な解釈であろう。だがこの句には不思議と寂寞感を突き抜ける爽快さを感じる。 それはなぜなのであろうか。この句には余計なものが一つもない。そして足りないものも一つもない。この句には、定型を超えた「言葉の潔さ」を感ずるのである。 また、次のように . . . 本文を読む