京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

鹿王院 京都古文化保存協会

2024年11月29日 07時54分00秒 | 日記
 11月22日は、曇華院門跡を拝観し直ぐ東側にある鹿王院を拝観しました。




山門と方丈の扁額は足利義満公の自筆と伝わります。



鹿王院(正式には覚雄山大福田宝幢禅寺鹿王院)は、臨済宗の寺院で、足利義満により康暦元年(1379)に建立されました。

義満は夢の中で多聞天と地蔵菩薩が寺を建立すれば寿命が延びると語り合うのを聞き、自身の延命を祈願して寺を建立しました。


本来なら参道は紅葉の名所で非常に美しいのですが、今年の紅葉は随分と遅れています。





宝幢寺・鹿王院が最も栄えたのは15世紀末から16世紀前半で、義満をはじめ、義持・義教・義政ら歴代将軍の御成りがありました。

しかし、応仁2年(1468)の応仁・文明の乱の戦火で嵯峨一帯が焼失し、宝幢寺の再建は実現せず、鹿王院だけが再建され、宝幢寺の格式が継承されました。









ご本尊は釈迦如来で十大弟子は運慶作と伝えられています。

回廊で結ばれた諸堂の間に枯山水の庭がひろがり、源実朝が宋から譜来した仏牙舎利を収めた舎利殿がある。

仏牙舎利をお祀りしているのはここ鹿王院と御寺泉涌寺だけではないでしょうか。



近年では茶室も公開され、見所が増え"得"をしたように思います。