京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

旧堂本印象邸 京都モダン建築祭

2024年11月20日 09時18分00秒 | 日記
 11月10日、京都モダン建築祭で立命館大学内にある末川記念会館と以学館とを見学し、事前予約していた「旧堂本印象邸」の見学が叶いました。









隣りにある堂本印象美術館から旧邸宅が眺められ、一度は見学したいと思っていました。


日本画家堂本印象(1891~1975)の旧宅であり、木造瓦葺き平家建ての和風建築です。

堂本が衣笠に転居した昭和18(1943)年頃に建てられた。

近代和風建築としての歴史的価値は高く、特に茶室棟には、数寄屋建築家・笛吹嘉一郎(うすい かいちろう)が設計した裏千家「又隠」を写した茶室があり、本家である又隠(1788再建)を忠実に写しつつも、近代の又隠写しの手法がよく示されており、伝統的で優れた建築物であると評価されている。

現在は立命館大学の所有になっていて、茶道部や落語研究会の学生さんの練習の場となっているそうです。













譲渡された時には雨漏りや傷みがひどく、多額の費用と労力をかけてようやく公開できる状態までになったそうです。

やはり、この様な文化財は大学が所有されるのが理想的なのかも知れないです。







邸宅の北側にあるアトリエの壁にも印象独自の意匠が施されています。










景石が好きだったようで、庭には様々な石燈篭や沓脱石が置かれています。





和風建築の邸宅ですが、台所はカラフルな色が使われ、後に抽象画を多く手掛けた印象の色彩感覚を感じます。











普通の和風邸宅の様に思いますが、戦後の物資がない中で建設された邸宅ですが、材料にはいいものが使われているようです。

一度「又隠」でお抹茶を頂いてみたいですね。