京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

嵯峨大念仏狂言の舞台裏見学

2019年10月15日 07時18分58秒 | 日記
 常寂光寺の後、嵯峨清涼寺へと向かいます。
午前中と同じく「そうだ 京都、行こう。」のイベント"嵯峨大念仏狂言の舞台裏見学"に参加しました。







嵯峨大念仏狂言は約500年の歴史があり国の重要無形民族文化財に指定されています。

京都には代表的な念仏狂言が4つあり、他は壬生大念仏狂言と千本ゑんま堂大念仏狂言、神泉苑大念仏狂言です。神泉苑は壬生大念仏狂言から派生した狂言なので実質的には3つです。
そのうち台詞があるのは千本ゑんま堂大念仏狂言だけです。

ご案内頂いたのは保存会役員の加納さまです。



狂言堂が改修される前の2014年の4月にもある財団の招待事業で見学させて頂いてますが、あれから5年を過ぎ、改めて新鮮な気持ちで見学させて頂きました。

まずはビデオで歴史を学びます。
鎌倉時代に円覚上人が融通念仏を広めるために始めたと伝わる三大念仏狂言は当時、読み書きが出来ない人にも仏の教えをわかりやすく説く為に始められた狂言です。







もとは、清涼寺の法会の時に奉納される狂言でしたが、今は春の4月、秋の10月、3月の清涼寺のお松明式、11月の嵐山もみじ祭に定期公演されています。

ビデオ鑑賞の後、舞台のある2階に案内され装束、面を身につけた役者さんが演目の一部を演じて頂き、その後は会員さんによる面付け体験がされました。面を付けると視野が極端に狭くなり、正面と、面の鼻の穴から見える足元しか見えないそうです。



ですから、役者さんはオーバーな表現と舞台をいき良いよく踏む足音で狂言の進行を把握されているそうです。







また、舞台が二階にあり、地上から鑑賞すると役者さんの足元は見えないように工夫されています。悪役の役者さんが斬られた時には、舞台を這って退場されると地上からは見えない仕掛けになっています。

次にわに口を使ったお囃子の実演も見せて頂きました。





毎週土曜日には子供たちが狂言の練習をされています。何度か舞台に登場しましたが、さすが小学生、中学生、、身が軽いです。
しかし、この中で将来も狂言を続ける子供は、ほんの一握りだそうです。中学、高校にもなると部活や学習塾でほとんど来なくなってしまうのもわかります。

再び一階に降り、加納さまから狂言で使う道具の説明があり、役者さんのオーバーな表現と同様、道具まで大ぶりでした。











是非機会をつくって、公演を観て見たいとの思いを強く持ちました。








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