1月1日は、昼から京都府八幡市に鎮座されている石清水八幡宮に初詣に出かけました。
京都市内の神社仏閣はどこも混雑していると思い、京都の裏鬼門を守護する石清水八幡宮を選びました。
ケーブルカーで山上駅に着き、一方通行になっている参道を進みます。
参道の両脇には代々寄進された石燈籠が並んでいます。
ここまでは良かったのですが、参道の途中から行列が、、、、
拝殿にお詣りするのに入場制限されていて約40分の待ち時間があるそうです。
並ぶのが苦手なので、参拝は諦めて境内を散策する事にしました。
明治時代まで仏教と神道とが混在した神仏習合の名残りは既に無く、説明板や空地が唯一当時を彷彿させるものになっています。
先程書きましたが、寄進された多くの石燈籠の中で唯一、文化財指定されいる石燈籠が書院の石庭に置かれています。
狭い石庭ですが、作庭は重森三玲です。
北側にある展望台からは京都市南部の風景が遠望できます。
良く晴れていたので桂川と宇治川、木津川の三川が合流するところも良く見えました。
谷崎潤一郎も参詣に訪れたようで、立派な石碑が建っています。
帰りは徒歩で下山しました。
石清水井・石清水社です。
冬に凍らず夏に枯れない霊泉「石清水」が湧き出る石清水八幡宮の名の由来となった場所です。
石清水八幡宮創建以前まで遡る起源を有しています。
松花堂跡です。
松花堂弁当の名の由来ともなった石清水八幡宮の社僧で当時一流の文化人でもあった松花堂昭乗が晩年を暮した住居・草庵跡です。
現在では松花堂庭園内に復元されています。
高良社です。
石清水八幡宮の麓の頓宮横、行教律師が建立した神殿の跡に鎮座する高良神社です。
高良神社の有名な逸話として、元徳3年(1331)、兼好法師が著した『徒然草』に登場することでも知られています。
その一節に、「ある日、仁和寺の和尚が石清水八幡宮を詣でようと訪れ、極楽寺、高良神社を詣でた。参詣を済ませ、さて帰ろうとしたとき、人々は山頂をめざして階段を登っていく。何だろうと思ったが、私は今回の旅の目的である石清水八幡宮に参詣を済ませたのだからと帰ってしまった。後で石清水八幡宮が山頂にあることを知って、どんな小さなことでも、案内人は必要だと痛感した」と書かれています。
思い込みは誰にでもあるものですね。
麓には立派な頓宮があります。
また、落ち着いた頃にお詣りしたいと思います。