新京極通にある乙羽さんへ"蒸し寿司"を頂いた後、同じく新京極通にある染井殿を拝観しました。
場所は天津甘栗で有名な"林万昌堂"のちょうど北側にある時宗のお寺で本寺金蓮寺の境外塔頭です。
室町時代初期には染井殿はどこの宗派にも属していませんでしたが、嘉慶2年(1388)12月22日に足利義満により時宗の金蓮寺に寄進されてしまい、金蓮寺の塔頭とされたました。
ご本尊は秘仏で裸形の地蔵菩薩立像。
通称、「染殿地蔵」として信仰されています。
また、弘法大師空海の作と伝わる名地蔵の一つです。
表門の前にある石柱にあるように一遍上人ゆかりの時宗のお寺です。
安産守護のご利益があり腹帯が授与されます。
文徳天皇の皇后藤原明子(染殿皇后)が本像に帰依して清和天皇を出産したと伝わっています。
国宝「一遍聖絵」の第七巻絵二十六にある四条京極の釈迦堂とはここ染井殿のことを示しています。
新京極通の繁華街のど真ん中にも平安時代、弘法大師空海により創建されたお寺が存在するところが"京都"です。
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