少し前の事になりますが、11月15日に重山(ちょうざん)文庫を見学しました。
















一般財団法人新村出記念財団では新村出(いづる)の旧蔵書を引き継がれ、重山(ちょうざん)文庫として公開してされています。




山岡鉄舟の書です。


言語学、国語学分野の専門書を中心に、新村自身の自筆ノートも含め、約13,000冊の図書、約16,000冊の雑誌を収めています。イソップ物語関係、キリシタン版関係、洋学関係の貴重書も含まれます。




文庫の名前となった「重山」とは、2つの「山」が重なって文字「出」(いづる)ができることに由来しているそうです。
新村出が使用していた雅号です。
新村出と言っても一般の方には馴染みのない方に思われていますが、あの「広辞苑」を編纂された方です。
また、この地は表門前の石柱にあるように鴨川西岸にあった木戸孝允の母屋を新村家が譲り受け移築された建物です。
新村出は48歳から92歳で亡くなるまでこちらで暮しています。




昭和10年(1935)には編纂を手がけた「辞苑」を出版されます。
しかし、その内容に満足できず、次男の猛氏の協力のもと改定に取り組み昭和30年(1955)には「広辞苑」として出版されます。
以降、「広辞苑」は国民的辞書として多くの方々に使われています。
なお、一般財団法人 新村出記念財団の開館日は毎週月曜日と金曜日(国民の祝日は休み)
開館時間は、10時〜12時と13時〜16時となっています。