先週末の16日午後7時20分ごろ、小平市美園町の西武新宿線の小平駅で小学生の男の子が電車にはねられ亡くなると言うとてもいたましい事故が発生してしまいました。ご家族の皆様には衷心よりお悔やみを申し上げます。
報道によると、小学2年生の男の子はホームから20メートルほど離れた小平駅北口踏切の近くで1人で遊んでいたという目撃情報があることなどから、警視庁は男の子が遊んでいるうちに、踏切から線路に入ってしまった可能性が高いと見て詳しく調べています。
電車の運転士は「100メートルほど手前で子どもに気づき急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているそうです。駅の改札にある防犯カメラには写っておらず、やはり駅と隣接する踏切から線路に入った可能性がある様です。
なぜこのような事故が起こってしまったのか?ここの踏切周辺では断続的に人身事故が発生しています。
前にも書きましたがこの踏切は最長で1時間の内39分間も「開かずの踏切」となり小平の南北の通行を阻害しているという現実と、ここに限らず踏切内は物理的に誰でも線路方向に侵入出来てしまうという問題があるのです。
各鉄道ではしょっちゅう「線路内に人が侵入したため」との理由で遅れが出たり、ダイヤが乱れたりするので、私はてっきり踏切や線路内にはセンサーが付けられ、電車の事故を防いでいるものとばかり思っていました。
しかし今回の事例でもわかるように必ずしもそうはなっていないのです。
ホームにしても現状は崖の上に立たされている様なもので、ホーム上には善意の人しかいないといった、極めてあいまいな淡い期待感の上に成り立っています。事故が起こらない方が不思議なのです。
国や鉄道会社は、高架化など抜本的な対策を着実に計画化しつつ、現状ではホームドアの新設や踏切内の立ち入り防止センサーの増設などを早急に進めるべきです。なぜならそれにより、人の命が守れるからです!
命を守る最低限のシステムがない事実は、実に怖い現実です。
駅前の開発や、山崎製パンさんのあたりから小平駅北口につながる予定の都市計画道路3・4・19号線の整備が待たれますが、今現在存在する目の前の危険をひとつひとつ潰して安全化して行かなければなりません。
二度と事故は起こさないとの強い思いで、声をかけ合いつながっていく地域を創るため、自分ができる事に徹底して取り組んで行きたいと思います。
◆小平市議会議員 あぶかわひろし◆
あぶかわ浩(虻川浩)・小平市議会議員のホームページ