▲市長に政策要望
12月定例会の一般質問の2件目です。
データヘルスと小平フレイルチェックの取り組みで健幸都市を目指そう
市議会公明党が推進し事業化された、データヘルス計画事業のレセプトデータ分析により、本市の市民の健康状態、健康課題が客観的に見える化されるようになりました。
具体的には医療機関を受診した時に発行される、診療明細書や調剤報酬明細書をデータ分析し、病気が重症化する前に予防の保健指導を入れることによって医療費全体の負担を抑えるという取り組みです。
まず大きく進んだのが、高額の医療費を伴う糖尿病性腎症の重症化予防等にメスが入り、市民の健康維持と大きな医療費削減の可能性が明確に示されました。
具体的には重症化して透析となってしまうと、月50万円、年間600万円も医療費がかかるものを水際の保健指導で数十分の一の低い水準に抑え込むものです。
またデータ分析によって、ジェネリック医薬品の普及率も66.2%と目標を大きく上回る成果を出しています。
さらに今年平成29年3月には、こだいら健康増進プランが策定され、これも市議会公明党が強力に推進してきた「みずから健康をつくるこだいら」というコンセプトが、市長により、「健康都市宣言」として発表され、ライフステージを通じた健康づくりへのスタートが切られました。
それらを踏まえ今後は、直ちに取り組むべき課題、中長期的な課題を明確にし、目標を定めての取り組みが必要との観点から、次のステージとして今度は、介護状態の一歩手前に位置する「フレイル」の状態に対する重点的な取り組みが、市民の更なる健康づくりに直結すると考えました。
フレイルには、身体的・精神的・社会的という3つの側面がありますが、身体的フレイルは年とともに筋肉が減り、食も細くなって筋肉の減少によって転倒などのリスクが高まります。「未病」などと表現されることもあります。
精神的フレイルは、意欲や気力が低下し、何をするのもおっくうになって、老人性のうつや認知症のリスクが高まります。
社会的フレイルは、外出の回数が減り、人との交流がなくなり、孤立しがちになるといった具合です。
この介護状態一歩手前のフレイルはまた、健康に後戻りできる状態でもあるのです。質問では市に対し、提案を含め以下の内容を質しました。
◆残薬の有効活用として、患者本人が飲み残した薬を薬局に持参し、薬剤師が使用期限を確認して再利用できる薬を保管。再び同じ薬が処方された場合、薬剤師がかかりつけ医に連絡した上で、重複分を残薬で賄う横須賀市のヨコスカ・ネイビーバッグの様な取り組みができないか。
◆「健康に後戻りできるフレイル」という概念をもっと分かりやすく、強調して発信するために、健康増進プランに掲載、発信できないか。
◆小平の現状に合ったやり方でのフレイルチェックを採用しよう。
◆健康増進プランにもあげられている、歯と口腔の健康に、誤嚥防止を加え、公民館事業等で誤嚥防止の講座を検討できないか。
2020年のオリンピックに向け、スポーツ振興による健康づくり、データヘルスによる重症化予防と医療費の削減に加え、フレイルへの集中的な取り組みに焦点を当てるべきことを強く求めました。
答弁は今後検討していくとの概ね前向きな内容でしたので、具体的取り組みを注視していきたいと思います
あぶかわひろしは今日も行く
あぶかわ浩(虻川浩)小平市議会議員のホームページ