今夜は年に一度の織女と牽牛が
天の川をわたって逢瀬の夜です。
天帝の娘・織女と牛飼いの牽牛は
夫婦仲が良すぎて仕事も手につ
かなくなったため、天帝の怒りを
買い、天の川を隔て東と西に引き
さかれてしまいました。しかし、二
人がとても悲しんだために、一年
に一度だけ七夕の日に会うことが
許されたというのが、中国で後漢
時代に生まれた星伝説です。
この星伝説には天文学的な裏付
けもあります。旧暦七月七日の夜
は、天の川が南北に走り、丁度真
南の線上に月がかかります。そし
て、この月に照らされた夜空が天
の川と同じ明るさになるため、一年
に一度だけ夕方から深夜にかけて
天の川が見えなくなってしまいます。
これによって天の川に隔てられて
いた彦星と織姫が、めでたく会える
ことになるというわけです。
「和のしきたり」日本文芸社より
ーーーーーーーーーーーーーーー
今夜は娘の迎えに駅まで行って
妻と二人で夜空を仰いでいたら
駅から出てくる人たちがみな夜空
を仰ぎながら帰宅していった。ロマ
ンチックな夜でした。