駒沢女子大学教授・心理学
富田 隆著 新講社
「なにげなく自慢する人」
親の職業や家柄を頻繁に自慢をする人
は、きっと皆さんの周りにもいるはずで
す。あまりに露骨な自慢は少ないかも
しれませんが。「子供の頃、外交官の父
と一緒にボストンにいたもので、その頃
の日本のことって、よくわからないの」
などの会話の中に、何気なく挿入してくる
人もいます。何ともイヤミな感じもしますが
本人たちは一瞬、満足げな表情をします。
私たちは知らず、知らずののうちにちょっと
した自慢をしてしまうことがあります。それも
自分の努力で得たソフトウエアではなく、運
よく手にしたハードウエアを、です。人のハード
ウエアに目を向けるにではなくひたすら自前
のソフトウエアを育てることです。そのプロセス
にこそ、幸せな自分を作るコツが隠されている
と同時に同性から好かれる要因が潜んでいる
からです。
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聞いてもいない自慢話をする人がいます。
自慢話がその人のすべてを表すものでは
ありませんが、それでも度重なると何となく
「困ったさん」になってしまいますね。他にも
いい面が多々あるので評価はよしとさせて
いただきますが、ただ本人がそれに気づい
ていないのが残念です。