色の心理学をかしこく活かす方法
重田紬美子著 河出書房新社
<黒を着るとしわが増えるので注意>
黒を着るとしわが増えるという話はよく
聞かれる。実際、黒い衣服は体に大変
悪い。物体が可視光線のすべてを吸収
すると黒になる。すべて吸収するので、
何も反射しないということであるが、つ
まり黒い衣服は、健康とエネルギーの
源である太陽光線をすべて吸収してし
まうのである。
私たち地球上の生物は、太陽光線なく
しては生きることができない。人間は裸
で生活するわけにはいかないので、すこ
しでも光を身体に届けてくれる衣服を
着ることが健康の秘訣になる。だが、太
陽光を横取りする黒い衣服は、身体に
最も悪い色となるのである。つまり健康
にいちばんよいのは白、いちばん悪いの
が黒となる。健康に悪いということは美容
全般にわたって悪影響を及ぼすので、黒の
弊害はしわに限ったことではない。男性
でもスタミナ不足や足腰の弱り、毛髪の
減少などの悪影響がでるので、やはり黒は
なるべく避けたい色なのである。
しかし黒はファッションに大変便利な色で
ある。女性を最も美しく見せる色であり、
男性を最も男らしくダンディに見せる色でも
ある。つまり、おしゃれには欠かせない色
なのだ。とくに女性にとっては、これは大変な
ジレンマになる。
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通常会社員はダークスーツであるので、せめて
部屋着などは明るい色にすればよいと思う。